糖尿病のイメージ
どうでもいい気もするが、当事者にとっては気になるものなのだろうか。日本糖尿病協会が「糖尿病」の名称を変更する方針だというニュース。今後1,2年のうちに新たな病名を提案すべく、日本糖尿病学会とも連携して検討を進めるとのこと。ん、糖尿病協会というのは糖尿病学会とは別なのか。ややこしいな。
中身を読んでみると不思議なことが書いてある。まず、患者へのアンケートで、回答者の9割が病名に抵抗感・不快感をもつというから驚く。「尿」という字が負のイメージでよくないらしい。ところが、さらに記事を読むと、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」とあり、生命保険や住宅ローンに加入できないとか、就職が不利になった、怠け者のような目で見られる、などの具体例があげられている。いやいや、これは名前のせいじゃないだろう。名称変えても実態は変わらないと思うが。そしてとどめが、これらの偏見を払拭するために関連用語の見直しに着手しているとして、「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」に変えたりするのだと。何かの冗談なのかと思った。悪いのは「尿」ではなくて「患者」なのか。病気じゃないんだと言い張りたいのだろうか。
ところで、前にも書いたようにぼくは2月からコレステロール低下薬を飲み始めている。ワクチン接種時や人間ドックなどの問診票には、摂取している薬と病名を書く欄があるので、そこには高コレステロール血症と書いている。なんかすごい病気のように見えるが他に書きようがない。そういうとき、そうかぼくは病人なんだなとしみじみしたりする。これが英語だとhypercholesterolemiaとなって、確かに「病」とか「症」とかがつかないので抵抗感が少ない気もする。高血圧症はhypertensionだし、糖尿病はdiabetesだ。ということで、カタカナでダイアビーティースとすれば「尿」も「病」もなくていんじゃね。
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