詰将棋パラダイス2022.12月号
詰将棋パラダイス12月号、盛り沢山の800号記念号が解き終わらないうちに11月30日到着。結果稿は9月分で、高校までと短大3題、大学1題が正解。ということで48点獲得したものの、これでは今年は450点もおぼつかないな。まあ楽しい齋藤光寿さんの短14が解けたのでよしとしよう。他のコーナーも、推理将棋は1題しか解けなかったうえに、そもそも解答を出し忘れたというおそまつ。普通の解答〆切は月末なのに推理将棋はメールだと翌月7日迄と遅いもので、往生際悪くもう少し考えようと思っているうちに、翌月号が届くとそっちに気を取られて忘れてしまうというパターンだ。できなくても月末にまとめて送ってしまうほうがよさそうな。
さて12月号は学校はお休みで恒例の短編コンクール、今回は7手詰だ。短コンも11手詰だと50題は結構しんどいが、7手詰ならさくさく解ける。今月分ももう解けてしまった。といってもぼくの解図力が上がったのではなく、今回はなんか全体的に小粒な印象がある。悪く言えばどんぐりの背比べというか。評価をつけていくとほとんどがBになってしまう。いつものようになんとか15個はAをつけたいので、また見直しだな。あとは半年に1度の同人室。いつもながらベテラン作家ばかりなので(全部とは言わないが)力の抜けた好作が多く楽しい。
これも半年ぶりのやさしい大学院は最近あまりやさしくないので後回しにして、ずっと飛んで最後のデパート。これは今月の目玉でしょ。顔ぶれも豪華だけど内容もすこぶるおもしろい。まさにパズルを解く楽しさが横溢。後半の4と5はちょっとややこしいけれど、仕組みさえわかればあとは正しく手順を踏めば大丈夫。なんといっても手数表示があるので安心だ。手数表示はほんとに解答者に優しいな。やさ院もすればいいんじゃなかろうか。
ひとつもどって、これも半年に1度のお待ちかねの変則ルールコーナー神無一族の氾濫。いつもながらの先鋭なというか奇異なというか、毎月のフェアリーランドで鍛えられてはいてもびっくりのルールが満載。安南打歩協力自玉詰とか、頭が変になりそうだ(笑)。でもおもしろいんだなこれが。
さて、読み物コーナーのちえのわ雑文集。前中学担当の太刀岡さんの楽屋話が興味深かった。なるほどそういう仕組みになっているのか。採点プログラムなんてものがあるんだ。こういう情報があると、自分もやってみようかなという人が出てくるのでは。短評は1行に収まるものが行数調整に重宝すると。そうだろうそうだろう、ぼくは特定コーナーしか書いていないけれど、いつも1行に収まるように心がけている。通常の4段組だと9字しかはいらないので相当苦労する。推理将棋やパズル雑談は3段組なので13字、この差は大きい。
今月の1作はどれにしようかなと考えて、高11廣瀬崇幹氏作13手詰にした。解いてみたくなる初形。持駒強力だし簡単そうにみえる。あれ先月も同じことを書いたような。こういうのが好きなんだな。当然の初手41角成は取ってくれないで22玉と逃げる。狭いところで馬ができて飛金金と持っているので簡単そうだが、そうは問屋が卸さない。結構考えた末にたどりついた最終5手の鮮やかさ。終わってみれば原型復帰という美しさには感心しきり。
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