八年後
八年後雪や氷が有るかしら(神奈川県 朝広三猫子)
今日の朝日川柳の句。気候の変化で将来的に開催可能な場所が減少する可能性への対応を表向きの理由に、2030年冬季五輪の開催地決定をさらに先送りすることにしたIOCの発表を揶揄したものだろう。当の札幌市民の多くは8年後に雪や氷がなくなってくれたらどんなに助かるだろうと思っているに違いない。さすがにいくら温暖化が進んでもそっちの心配はありえない。今年も秋は記録的な高温だったなどといっていたが、12月にはいってどかどか雪が降り、昨日はうちのまわりは20 cmを越える降雪があって、あっという間に白一色となった。札幌の中心部はほとんど降らなかったので、札幌観測点はまだ積雪数センチだが、あいの里観測点の積雪深は26 cmとなった。
ただでさえ積雪寒冷地にある大都市は少ないうえに、地球温暖化の影響で冬季五輪の開催適地が減少し、今後の継続的開催が問題なのは確かだろう。万が一2030年に札幌で開催されて成功裡に終わったりしたら、今世紀中にあと何回かお鉢が回ってこないものでもない。だいたい大きなイベントというものは、よそでやってるところに出かけていくのが楽しみなのであって、地元開催ほどつまらないものはない。学会の年次大会がいい例だ。わが日本農芸化学会はローテーションで開催地が決まっていて、だいたい10年に1回札幌開催が回ってくる。そうなったら大変で、3年前から準備にかかり直前の数ヶ月はほとんど仕事にならない。最近のコロナ禍以降はオンライン化が進んで事情が変わっているだろうが、いずれにせよこういうものは出かけて行って楽しむのが吉だ。
IOCの思惑はどうか知らぬが、札幌市民としては住民投票が行われないことになったからには、来春の市長選がひとつの山場になるのだろうな。どうなることやら。
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