なぜ花は咲く
昨年9月に咲いたばかりのコモチランがまた花茎を伸ばして花をつけた。本来冬から春が花期で、うちでもこれまで咲いたのはいつも今頃の季節だ。なので不思議はないのだが、ではなんで昨年は季節外れの秋に咲いたのだろう。そういえば昨年の春は咲いていないので、それが遅れたということなのかもしれないが。
コモチランというのは不思議な植物で、根元にタマネギのような大きな塊茎があって、その横側が球形にふくらんで分離し子球が落ちるという栄養生殖をする。それが旺盛なので鉢の親株の根際が子球だらけになる。ただしその子球はそのままでは休眠状態で発芽しない。ただころがっているだけだ。考えるに、自分の生育を邪魔しないように親株が何らかの発芽阻害物質を出しているのではなかろうか。何かの拍子に遠くへころがっていけば発芽できて子孫を増やすことができるように。
そう思っていたら、昨年くらいから親株の脇の子球からどんどん芽が出てきて大きく伸びるようになった。ふーむ、親株の勢力が弱まって子球が負けないようになったのか。季節外れの花を咲かせてからたった4ヶ月でまた花をつけるというのも、生育状況の悪化による有性生殖の活発化とも考えられる。もともと丈夫な植物で、鉢植えにしたままずいぶんほうってあり、水はともかくほとんど肥料もやってないし、冬はあまり日も当たらないのによく育つものだと思っていたが、そろそろ親株は寿命なのかもしれないな。
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