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2023年1月16日 (月)

詰将棋パラダイス2023.1月号

 詰将棋パラダイス1月号、年明け早々の大雪による郵便遅配のため、到着は1月5日と例年になく遅かった。結果稿は10月分で、珍しく短大まで全題正解だった。短大の全題正解者に名前が載るのはたぶん2021年8月号以来だ。これは春からめでたいな。特に易しかったわけではなく、短16はややこしかったし、短20もずいぶん考えさせられたけれど、考えやすい問題ではあったと思う。どうにも手のつけようがないとなると、早々と白旗になってしまうが、これはもうちょっと頑張れば解けるなと感じさせられると、なんとかしようという気になる。そういうふうに作るのが作者の腕なのだろう。解いてみてどちらもうまいなあと感心、高得点がうなずける。

 推理将棋は2題、フェアリーランドは5題正解とまあまあだ。フェアリーの6番青木さんの安南ばか詰はおもしろかった。どうしてこんなことを考えつくのだろう、というか考えても作品に仕上げられるというのはほんとにすごいと思う。今月号には藤井聡太五冠の800号記念作品の結果も載っていた。これは11月号だったのでひと月早い。両題ともすこぶる好評だったが、詰パラには藤井びいきが多いことを差し引いてもむべなるかなだ。簡単そうに見えて思わず手を出したくなるが、どっこいなかなかうまくいかない。でも狭いところだし何か手があるはずとついつい時間を忘れて考える。そして最終的に解けてすっきりの解後感。まさに詰将棋を解く醍醐味だ。

 さて今年の1月号はあまり1月号っぽくない気がする。いつもなら新春特別懸賞みたいなのがあった気がするがそれもないし、ふだんの号とあまり変わらない。つい先々月に800号記念号があったので新年号まで手が回らなかったのかな。詰棋校はまた新年の解答競争が始まるが、2018年からまじめに解答を出し始めて5年が過ぎたし、昨年は息切れしてボロボロになったので、もう今年は点取り競争は止めることにした。解答は出すけれど、解けそうもない難解作に何日もうんうん考える時間の無駄はやめて、その分解いて楽しい作品をひとつでも多く解くことにしたい。そういえば、今月号の短1に藤井憲郎さんのお名前が。遺作だろう。さすがの軽快作でサクサク解ける。こういうのこそ解きたい。

 今月の1作はもうこれだろう。中20齋藤光寿氏作11手詰。この初形と持駒をみて引いてしまうところだが、作者があの齋藤奨励会三段となればきっと楽しい仕掛けがあるに違いない。まさに予想通りのおもしろさ。玉方の銀2枚と飛車、歩2枚をそれぞれ一マスずつ前進させれば、ずいと34銀の1手詰。さて5枚の持駒をどう使ってそれを達成するか。今年もこういう楽しい作品を期待してます。あ、三段リーグもがんばってね。

 

230116 
詰将棋パラダイス2022年10月号中学校20番齋藤光寿氏作

 

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