どうなる津軽線
こんどは津軽線だ。東北地方には昨年8月の集中豪雨で被災していまだに不通のままという区間がいくつかあるが、そのうち復旧のめどが立っていないのが米坂線とならんでこの津軽線。不通区間の蟹田~三厩間が、輸送密度が98という閑散区間であることもあって、復旧工事をするかどうか、今後のあり方について沿線自治体とJRとで協議の場が設けられるということだったが、その会合が先週18日に行われた。復旧には6億円がかかる見通しで、鉄道を維持する場合は費用はJRが負担するものの、その後の線路維持管理については沿線自治体にも負担してほしいという意向のようだ。今回の会合にはJRと青森県、外ヶ浜町、今別町の関係者が出席して行われたそうだが、先行きどうなることか。
ひとつ気になるのは、津軽線はもとの津軽海峡線の一部であり、旅客列車以外にJR貨物の貨物列車も走っていることだ。今回問題になっている蟹田から先も中小国を経て新中小国信号場までが津軽線区間で、そこから分岐した先木古内駅までの在来線区間がJR北海道の海峡線だったはずだ。万が一蟹田~三厩間が廃止になると蟹田~新中小国(信)間が宙に浮いてしまうので、そこは何らかの救済措置がとられるだろう。つまり並行在来線存廃問題での函館線五稜郭~長万部間と同じ問題だ。この場合、新中小国までJR東の路線として残すのか、あるいは蟹田~新中小国間をJR北に移管するのか、どうなるのだろう。もちろんまだ廃止になると決まったわけではないけれど。
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