詰将棋パラダイス2023.2月号
詰将棋パラダイス2月号、到着は2月1日。結果稿は11月分で、これで昨年の詰棋校分の結果が出そろった。高校の全解者に名前がないぞと思ったら、高24が解けなかったのだった。あの鬼のような配置のやつ。短大は2題無解で1題誤解と惨憺たる結果、まったく昨年の不調を象徴している。
それより超難解作が出題されていて話題になっていた大学は全題正解者がたったの4人で驚いた、という話はすでに別エントリに書いたので割愛。もうひとつ驚いたのは大学院の岸本裕真氏作「幻日環」。龍追いの1サイクルごとに7種合が出現して、それを3回繰り返すという作品。趣向手順の組み合わせというのはよくあるので理論的には考えられるけれど、それを実現したというのがすごい。詰将棋の可能性はまだまだ広いのだなと認識させられた。
今月は3ヶ月ごとの将棋パズルの月。前回はそれほど難しくなかったので無事に全問正解。81番は自然数で答えよというのにちょっと引っかかった。手数だから自然数に決まってるではないの。で、解答を見つけ出してハタと思う。37歩を王手で取らせないために38にひとつ下げればよいのだが、歩はバックできないので一旦と金にしてからもどすことになる。そうかわかった、これをたとえば整数で答えよとすると、マイナス1という答(1手前にもどす)がありうるので、それを排除するために自然数と指定してあるのだ。というようなことは解説に触れられていないので、たぶん考えすぎなんだろう(笑)。
続く82番。できたできたと最初に考えたのが失敗図1のやつ。角銀桂の組み合わせばかり考えていてうまくいかず、発想を変えて飛金桂にしてみたらうまくいきそう。正解図の12金を94金にしたのを考えたが、あれこの金いらないのではと気づいて正解にたどりついた。12に駒配置というのがこういうトリックだとは。8月号で間違えたので年間正解はならなかったのが残念、というか予想通り年間全解者はいなかったのだ。
推理将棋はなんとか1題だけ。それでも当選させていただいてありがとうございます。年間成績が発表されてないので手元で集計してみたところ、昨年の成績は36題中22題だった。6割かあ、なんとか月平均2題くらいは解きたいものだと思うが、実のところ先月の1月号は1題も解けなくて解答すら出せなかったので、今年も前途多難だ。あとはフェアリーランド、こちらは年間成績が載っていて、71題中51題正解でめでたく7割を超えた。素直にうれしい。
さて今月の1作。11月号は例の800号記念号だったので、既存コーナーも力の入った好作が目白押し。そのなかで保育園の14番久保紀貴氏作5手詰。初手32角成に同飛は3手詰なので、同とか同銀ととるのだが、どちらでとっても5手できれいに詰む。すなわち変同(変化同手数)ということで、ふつうは嫌われて減点要因となるのだが、こういう趣向は別だ。手順の対比の妙、まさに一粒で二度おいしいというやつだ。
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