青函トンネル開業35周年
今年は青函トンネル開業(1988年3月13日)から35周年にあたるので、JR北海道が開業35周年記念キャンペーンをやるというニュースリリース。同じ年に瀬戸大橋が開業しているので、そちらとのタイアップでJR四国との共同企画もある。内容詳細は開業記念日の3月13日にオープンする特設サイトで公開予定とのこと。35年とはいかにも半端な気がするが、イベントで盛り上げて少しでも収益につなげたいという赤字2社の思惑が一致したということなんだろう。
それにしてももう35年になるのか。この日のことはよくおぼえている。ぼくはちょうどその前の年の3月末に2年間の在外研究から帰国、不在中に改築新装された研究室に2年ぶりに復帰して浦島太郎のような毎日が始まったのだが、その1987年4月は国鉄が解体されてJR各社が発足した大変化のときだ。そしてバタバタしたその翌年がこの青函トンネル開業だった。同年夏にお別れ運航していた青函連絡船に乗って、操舵室や車両甲板などを案内してもらったのも懐かしい思い出だ。
いま40歳前後までの人は、物心つく頃にはもう青函トンネルや瀬戸大橋があったわけだ。それはもう見ている世界が違ってあたりまえという気になる。鉄道でいえば、いずれもがフル規格新幹線仕様でつくられていて、青函トンネルはかろうじて開業28年後の2016年3月に新函館北斗まで北海道新幹線が開通したものの、最終目的地である札幌へ行きつくのはまだ10年近く先の話だし、四国新幹線にいたってはいまだに予定すら立っていない。四国の年配鉄道ファンたちの嘆きがうなずける。まあいまの北海道新幹線だって内実は赤字ローカル線といっていいお寒い状況なので、四国新幹線ができてもどうなるかは予断を許さないところだと思うけど。時代が変わったということなんだろうな。
それはともかく35周年おめでとうということで、JR北では記念入場券発売や記念パネル展が計画されている。ちょっと内容的にはしょぼい感じだが、これは第1弾となっているので今後さらに特設サイトでいろいろ企画が公表されていくのだろう。
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