あれから12年
今年もまた3.11がやってきた。2011年から丸12年、干支が一回りし、当日亡くなられた方々にとっては13回忌ということになる。改めてご冥福をお祈りします。
12年前のこの日にぼくが何をやっていたかというのは、一昨年のエントリに書いたので繰り返さない。宮城・岩手沿岸の被災地を訪れたのは、ちょうど10年前の2013年の春の仙台での学会の後だった。まだまだ生々しい津波の爪痕を目の当たりにして言葉もなかった。それから足を向けていないが、10年経って今は復興も進んでいることだろう。
しかし、それからほとんど変わっていないのが福島第一原発の廃炉へ向けた作業だ。当初計画は遅れに遅れて、まだ燃料デブリの取り出しのめどすら立っていない。12年1日前までは誰一人予期しなかった事故が、一旦起こってしまうとこういう取り返しのつかないことになる。過去の貴重な経験に学ばずに、そんな恐るべき不安定さを内包している原子力発電に将来的に頼っていくことの愚かさを思わざるを得ない。
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