とさでん部分廃止の議論
少し前の話だが、高知の路面電車で部分廃止が議論にという気になる記事がタビリスに載っていた。利用者減少とか赤字とかのおなじみの理由もあるが、なにより必要な設備更新を先送りにしてきたつけが出てきて、設備の老朽化が深刻なのだそうだ。なんでも現在の投資額ベースでいくと、レール交換に292年、饋電線更新に82年、車両更新に189年かかる計算だというから深刻だ。
高知の路面電車を運行するとさでん交通は、中心部のはりまや橋で十字に交差する2線計25.3 kmの路線をもち、これは日本一の長さだ。そのうちの東西線は東の後免町から西の伊野まで22.1 kmあり、全部で66もの停留所がある長大路線だ。高知市規模の地方都市でこれだけの路線を維持するのはたいへんだろうことは容易に想像できる。実際、長大な東西線の両末端、特に西側は閑散区間で、鏡川橋から先は単線で朝倉~伊野間は40分に1本しか電車がない。ということで、どことは明記されていないが両端の末端部を廃止する案が俎上に上っているらしい。
東は文殊通、西は鏡川橋で打ち切りということになりそうな気がするな。ぼくはひところ仕事で毎年のように高知に通っていたので、とさでんの電車にもずいぶんお世話になった。特に、ローカル然とした単線区間は、途中の交換停留所とか終端の伊野の引き込み線跡とか、味わいがあっておもしろかった。まあ路面電車が40分ヘッドでは採算が合うとは思えないし、残念だけどしょうがないのかな。
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