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2023年5月

2023年5月31日 (水)

2023.5月の総括

 5月の総括。今年は天気が良かった気がすると思ったら、月平均気温は平年並みながら、月間降水量が20.5 mmと過去20年では最低だった。だいたい5月は雨が少ない月だが、今年は札幌観測点で1 mm以上の雨が降った日は3日しかなかった。おかげで庭の苗や種の生育も順調だし、外を気持ちよく走ることができた。三角点歩きの途上、野幌森林公園でチョウにも歓迎された。
 たいして特記すべきこともないのだが、こうして無事に過ごせるということはありがたいことなのだ。新型コロナが5類に変更になって、いろいろなことがコロナ前にもどりつつある。元通りにはもどれないものもあるけれど、普通の日々ってこうだったんだなとしみじみ思う。

 5月の記録 (4月比)
  エクササイズ日数 27 (-2)
  走行距離 (換算km) 268.9 (+53.8)
  総エクササイズ (Ex) 334.1 (+84.8)
  体重 (kg) 65.5(-0.8)
  体脂肪率 (%) 13.9 (-1.6)

 

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サカハチチョウかな(野幌森林公園にて)

 

2023年5月29日 (月)

三等三角点「小野幌」

 コロナ禍はじめの2020年に始めた三角点歩きも4年目にはいる。今年の第1回は新札幌からスタート。まずは野幌森林公園の手前にある「小野幌」に向かう。探訪日は2023年5月25日。

 JR千歳線の電車を新札幌駅で降りて北出口へ。ここは快速停車駅なので便利だし、もちろん地下鉄東西線でくることもできる。新札幌駅界隈はずいぶん以前から副都心などとよばれてにぎわっているが、たいていは地下鉄に接続する南側へ出ることが多く、北口へ出たのは初めてだ。正面は広い駐車場で、右手の大きな通りへ出て信号を高架線路沿いに左折する(A地点)。線路沿いの細い道を行くとすぐに南郷通に突き当たるので左折する(B地点)。南郷通沿いに坂を下って野津幌川を渡り、坂を上ってもみじ台北1丁目のバス停(左手にローソンのある角)のあたりで右手の細い緑地を越えて住宅街にはいる(C地点)。緑地への入口は何か所かあるのでどこではいってもよい。ローソンの角からはいると東へ2本目の角を曲がるともみじ台ちびっこ公園がある(D地点)。公園の北東角には大きな芝生の山があり、その裏手の北東隅に三角点がある。

 点の記によればここは1969年10月の設置となっているが、旧い地図では1915年にはすでにすぐ近傍に三角点がある(新旧地図マーカー位置)ので、最初の設置はおそらく近くの「上白石」などと同様1913年頃ではないかと思われる(点の記履歴にはなぜか1969年の設置日翌日に移転となっている)。標石の三等表記も古いものと同じ右書きになっている。点名の「小野幌(このっぽろ)」はこのあたりに古くからある地名だ。野幌に対して上野幌、下野幌は普通だが、「小」がつくのは珍しい気がする。野津幌川に対して小野津幌川という川もあるが、読みは「おのっぽろ」だそうだ。不思議だ。

〇三等三角点「小野幌」
 北緯 43°02′17″.6352
 東経 141°29′35″.3779
 標高 (m) 43.44

 

 

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新札幌駅北口

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北口を出て右手の通りを線路沿いに左折(A地点)

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南郷通に突き当たるので左折(B地点)

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南郷通を東へ、坂を上りローソンの角で右手の住宅地へ(C地点)

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もみじ台ちびっこ公園の北西角へ(D地点)

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公園の北東角に山がありその裏手へ

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隅にある三角点

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全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

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新旧地図比較(今昔マップ on the web)

2023年5月27日 (土)

北海道石

 こういうネタは外せないよな。なんたって有機鉱物からなる新種の石が北海道石(hokkaidoite)と名づけられて正式に登録されたというニュースだ。鹿追町の山林から見つかったオパールの中に含まれていたのを、相模中研と阪大のグループの分析によって確認されたもの。

 有機鉱物というのは聞いたことがなかったが、通常の無機鉱物と違って有機化合物の結晶が岩石中に析出したもので、レアではあるがこれまで50種類くらい見つかっているのだそうだ。今回の北海道石に含まれるのは多核芳香族化合物の一種ベンゾペリレンの結晶で、自然光では淡い黄色だが、紫外線を照射すると黄色や黄緑色の鮮やかな蛍光を発する。それで見つかったということだろう。有機鉱物には単純なカルボン酸塩以外に、こういう蛍光性多核芳香族分子が見つかっていて、石油生成との関連が考えられるそうだ。

 それにしてもベンゾペリレンか。ニュースに化学構造式を入れてほしかったな。こういうとき絶対といっていいほど構造式が付されないのは残念だ。ペリレンはおもしろ化合物に出てきたかなあ。いや、そっちの記事にすべきだったかも(笑)。

 

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 北海道石(NHK news webより)

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ベンゾペリレン

2023年5月25日 (木)

余市岳観望

 近くて遠い山というのは人それぞれいろいろあるだろうが、われわれ札幌市民からいうとまずは余市岳だろう。市の中心部からほぼ真西の方向に約27 kmの札幌市と赤井川村の境界に位置し、山頂の標高1488 mは札幌市域の最高点で、すなわち札幌市の最高峰だ。

 日本の最高峰は言わずもがなの富士山で、周囲の至る所からよく見える。福島県だか和歌山県だか一番遠くから観望した記録というのが話題になったりもする。北海道の最高峰の大雪山旭岳も旭川市内からよく見える。

 しかしながら余市岳は札幌市内からほとんど見えない。市内の低地からは前衛の山々にかくれてしまうためだ。藻岩山だの手稲山だのは、札幌市民なら意識するとしないとにかかわらずほとんどの人が見たことがあるだろうが、余市岳を見たことがある人は少ないのではないかと思う。せっかく札幌に住んでいながら市の最高峰を見たことがないというのは残念ではないか。

 ではどうしたらみられるか。前衛の山に隠れてしまうのを避けるために、市の反対側の東側の高台に上ればいいのだ。というわけでおすすめは野幌森林公園の南端に位置する立命館慶祥中・高校。ここからの西方の眺めはすばらしい。余市岳に次いで札幌市第2位の高峰無意根山(1464 m)もきれいに見える。この山も余市岳ほどではないが市内からは見にくい山のひとつだ。

 今日はたまたま周辺の三角点めぐりに出かけて行って、はじめてこのあたりを歩いて気がついた。今頃の残雪の時期もいいが、冬晴れの日などどれだけきれいだろうと思う。こんな環境で学ぶ生徒たちがうらやましい。

 

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余市三山(左から余市岳、白井岳、朝里岳)

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無意根山

2023年5月24日 (水)

フロックス・パニキュラータ

 やっと見つけたフロックス・パニキュラータの苗を入手。

 今日は朝から、連れ合いと百合が原公園でやっている多肉植物展に出かけてきた。そっちは案に相違して大した興味をひくものはなく、色とりどりの花の苗を集めたガーデンショップでも探し物は見つからなかったが、帰りに寄ったホームセンターで思いがけず収穫があったのだ。

 ほんとうは薄いピンクのがほしかったのだけれど、この際ぜいたくはいえない。見つけただけでもよしとしよう。値段も手頃だったし。とりあえず庭の隅に活けておいて、仮蒔きした他の花の芽が出そろったらあわせて移植するつもり。夏が楽しみだ。

 掘り出し物に気をよくして、2人でフランネル婚式のランチをして帰ってきた。

 

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掘り出し物

2023年5月22日 (月)

ゴミ捨てやめよう

 室蘭のきれいな海岸として有名なイタンキ浜で清掃会が行われ、20人余が1時間かけておよそ60袋のゴミを集めたというローカルニュース。春になって海開きが近いこの時期に、あちこちでこういう行事が行われ、ニュースのヒマネタとして報道される。ご苦労さまだと思うし、とてもよいことだとも思うけど、浜辺に捨てられたり漂着したりするゴミの量はたぶんもっと多く、一度の清掃会で集めつくせるものではないだろう。それに一度はきれいになったとしても、何日か何か月かたてばまた同じ状況になりそうだ。たぶんいたちごっこ。

 以前、ここで紹介したことのある四国は高知県の以布利浜のごみ拾い会を思い出す。こちらは2月に続いてこのほど第2回が行われた。今回はなんと5月13日から17日にかけて5日間延べ16人が参加して160袋のゴミを集めたそうだ。参加者は1日平均3人ほど。蟷螂の斧とは言わないが、いかに高い志をもって立ち向かったとしても、大量のゴミを前に5日にもわたって心が折れそうになる作業だったことだろうと思う。

 ゴミをなくすのは無理としても、減らすためでも、もっと抜本的な手立てが必要なんじゃないか。そう思わざるをえない。おそらく企画して実施している方々もそんなことは百も承知で、それでもなお汚れた浜を目の前にして、やらずにはいられないという思いなのだろう。どうすればよいのか。簡単なことならとっくにやられているだろうし、ぼくなどが考えてよい知恵も浮かぶわけもない。ゴミ拾いに参加するのも一案だが、イタンキ浜もましてや以布利浜も遠い。ブロガーのはしくれとしてせめてできる次善の策は、こういう活動を広く世間に知らしめて、少しでもゴミを捨てる人に思いとどまるように働きかけることだろう。そっか、ローカルニュースもヒマネタではなく、そういう啓発の一環になっているのだ。

 

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ゴミ袋の山(NHK news webより)

2023年5月20日 (土)

G7

 ニュースはG7広島サミットばかり。G7てどことどこだったかな。写真には9人写ってるんだけど7ヵ国じゃないのか。日本、アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアで7つ。あとはEUが参加していて、両端にいるのがその首脳2人なのだそうだ。G7なのにチリが加わってないのか、という冗談が通じるのはひょっとして北海道だけなのかな。わが家ではG7といったらサミットではなく、まず間違いなくセコマのワインのことだ。

 そのサミット、広島開催ということで岸田さんはご満悦なんだろうな。そろって平和公園の原爆資料館を訪問したそうだ。まったく茶番も極まれり。周知のとおり7ヵ国のうちアメリカ、イギリス、フランスは核拡散防止条約による核保有国であり、他の国もいわゆる核の傘のもとにあって、日本も含め核兵器禁止条約の批准国は一つもない。どの面下げて広島を訪れているのかといいたい。もちろんG8からロシアが脱退して、もともと中国もはいってないし、いまのG7に実質的な世界を動かす力などなく、単なる仲良しセレモニーという意味合い以上のものはないのだけど。

 

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なかよく記念撮影(NHK news webより)

2023年5月18日 (木)

茨戸天満宮

 茨戸天満宮にお参りした。今年の寺社巡り一回目、いやいやそんな企画はない。これまで過去ログに書いた神社訪問は、たまたま三角点歩きの途上に通りかかったときに形ばかりお参りしただけだ。今日は三角点歩きですらなく、足腰のトレーニングを兼ねて石狩図書館に予約しておいた本を借りに歩いていったとき通りかかったものだ。石狩図書館歩きは往復約15キロと手ごろなので年に1,2回やるけれど、この茨戸天満宮は順路にはない。今日はたまたま脇道にはいって遠回りしたので初めて前を通った。

 札幌で最も北に位置する神社だそうだ。茨戸は北区の北端だからさもあろう。茨戸神社といいならわされることもあるが、茨戸天満宮が正式名称とのこと。扁額にも賽銭箱にも天満宮と表記されている。無住の社で篠路神社の境内外末社という位置づけだ。天満宮であるからは菅原道真公をお祀りしているので、学業成就のご利益があるとか。うちから一番近い天満宮であるのにこの歳になって初めてお参りしたとは、遅きに失したとしかいえない。どうりで学業成就がならざるわけだ。

 

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正面

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社殿


位置図

2023年5月16日 (火)

詰将棋パラダイス2023.5月号

 詰将棋パラダイス5月号、到着は5月1日。結果稿は2月分で、今月も短大まで全題正解とは珍しや、ということはありえないので、ちゃんと小学校を間違えた。いかにもたくらみのありそうな小9。26名もの誤解者を出している。手順前後ねえ、できたできたと解答を見直さないからこういうことになる。この作者こういうのも作るんだ。まだ解いてないけど今月の高25も要注意だな。

 推理将棋の534番はすごかった。18手目の選択肢が400通り以上もある18手詰。成る手と同のつく手が各1回、という条件。400通りはすごいなとちょっと考えてみると、よほど頑張らないとそんな局面はつくれないことがわかる。逆に言えば局面が限定されるわけだから、それを見つければよいということなのだが、それが難しい。これは推理将棋というより将棋パズルじゃんと思って結構考えたのだがギブアップ。それもそのはず、将棋パズル雑談に投稿されたものがこちらに回されたものだそうだ。しかし11名も正解者がいたなんて信じられない。

 さて今月はその将棋パズル雑談の掲載月。前回の問題は正解だったけど、84番の問題文に「金・歩と玉2枚を含む計6枚を配置」とあるのを、最初「金・歩だけで4枚」と誤読して頭をひねったのは内緒。そんな条件でできるわけがない。これは「金と歩を含む4枚」なのだった。今月の問題もまたおもしろい。なるほど考えたなという88番。帽子問題か。自分のかぶっている帽子の色を当てるあれね。これだけで答えが決まるのがすごい。それはともかく、87番が難問。これ解ける気がしないのだが。

 フェアリーランドは6題中2題が2解作品。駒の位置を動かすツインと違って、同じ盤面配置で2つの詰手順がある。普通ならそれ余詰じゃんというところだが、フェアリーだとそれがアリなのだ。むろん、全然統一性のない手順なら趣向として成り立たないが、今回の2題はいずれも手順の対比が生きていておもしろかった。6番のキルケばか自殺詰だけ解けなかった。最遠打の王手に対してキルケで合駒を発生させて逃れること2回。これは知ってなきゃ解けないな。

 どうでもいいことだけど、ずっと読み進んで最終ページ。編集室だよりの柴田さんのことば。人生百歳時代ということで、名曲ライブラリーがあと26回で300回、そのときに卒寿を迎えるとのこと。卒寿といわず白寿までも元気に書き続けていただきたい。してその向かいの詰将棋デパートには、今年度で20歳になるとの担当者のことば。これぞ対比の妙と言わずして何と言おう。

 さて今月の1作。短大6番吉田響太氏作21手詰。簡素配置でいかにも軽快に詰みそうなのに、これがのらりくらりと詰まない。これが初入選とは驚きだが、宮田敦史七段の弟弟子で奨励会員というから納得だ。

 

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詰将棋パラダイス2023年2月号短大6番吉田響太氏作 

2023年5月14日 (日)

母の日

 今日は天気が良く、風がちょっと強かったが気温は今年最高の23.7 ℃まで上がった。気温が20 ℃を超えるとようやく畑仕事のシーズンインということで、今日は各種の種まきをした。以前はコスパのいい豆類を主に、ミニトマトやピーマンなどいろいろ作っていたが、狭い畑で連作したせいか出来が悪くなったので、ここ数年はヒマワリを植えたり休ませたりとあまり力をいれていない。なので今年もそこそこではあるが。

 それはともかく、今日は母の日でもある。施設に入居している90を超えた母には、先日プレゼントをもっていった。連れ合いには娘たちからいろいろとプレゼントが届いている。その娘たちがすでに母なのだから、年を取ったものだ。というわけで今日はすべてのお母さんたちに今が盛りの庭の花を。

 

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今年のチューリップ 

2023年5月13日 (土)

エメラルドの整枝

 5年ぶりのエメラルドの整枝作業。もちろん自分でやったわけではなく近所の業者に頼んだもの。最初に植えたのはもう大分前だが、あまりに高くなりすぎたので5年前に初めて芯止めと整枝をやってもらった。そのときにずいぶん低くなったなと思っていたが、5年も経つと元の姿に逆戻り。5年ごとくらいに整枝しないとだめのようだ。

 5年前というとちょうど退職した年だ。それからの5年の間にいろいろなことがありすぎたし、なにより孫が3人授かった。5年後にどうなっているかなどまったく想像もつかない。

 

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作業前

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作業後

2023年5月11日 (木)

除雪ドーザーのペーパークラフト

 今日は除雪ドーザーのペーパークラフト作り。知人からもらったもので、北海道開発局留萌開発建設部羽幌道路事務所のロゴがはいっている。そこで配布しているものらしい。つくって学ぼう!はたらく車シリーズ①除雪ドーザーと②除雪トラックの2種類で、はたらく車が大好きな孫が喜ぶに違いない。本来は自分で作れるように説明が付されているが、どうみても幼稚園児には無理なので爺が代わりに作ることにした。

 厚手の紙にパーツが印刷されていて、手で切り離せるようになっており、指示通りに折ってのりしろに糊をつけて組み立てれば完成だ。子どもの頃に雑誌の付録でよくこういうのを作ったなと懐かしい。ちゃっちゃっとやってしまおうと始めたものの、これがなかなか手ごわい。台紙2枚に印刷された35のパーツを糊付けして組むのだが、結構細かい部分が多く、かすむ目と無器用な指先では難儀だ。紙質が若干薄く腰がないので、箱型を組む最後のフタ部分や、箱の外への細かいパーツの貼りつけなど裏から押さえられない部分は、ゆがまないように力加減が必要だし、細かいパーツは貼付順序をじっくり考えてかからねばならない。頭も使うのだ。なんとか出来上がったものの糊の乾燥待ちもあって2時間以上もかかった。

 もうひとつ、除雪トラックがあって、こちらはパーツ台紙が4枚にもおよんでいて一段と複雑そうなので、また日を改めることに。苦心の作だけど作りが華奢なので、たぶん孫の手にかかったらあっという間に紙ゴミになってしまいそうだ(笑)。

 

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2種類のキット

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完成品の勇姿 

2023年5月 9日 (火)

5類

 5類だ5類だと騒がしいことだ。ごるい?って何だと思ったら5類のことか。ぼくは野球の1塁、2塁と同じアクセントで読んでいたら(5塁はないけど)そうではなく、2階、5階のアクセントで読むのだった。5歳ではなく後妻というわけだ。というくだらない話はおいといて、新型コロナ感染症が昨日から感染症法上の位置づけでこれまでの2類相当から5類に変更された。

 それで何がどう変わるのかというのでニュースは持ちきりだ。で、どう変わるの? いろんなことが変わるのだが、まず気になるのは発熱したらどうしたらいいのかということだ。これまでは電話して発熱外来を予約してから受診という流れだった。こんどは普通に病院に行けばいいのかなというとそうではないらしい。厚労省のリーフレットでは、「受診する際に医療機関に連絡しましょう」となっていて、それなら今までと変わらない。肝心の対応医療機関は、これから増やしていく予定とのことで、今すぐ近所の病院どこへでも行けるわけではない。5類になったからといって、その日からウイルスが減ったわけでも性質が変わったわけでもないから、急に対応を変えることもできないのだろう。

 それにしてはいろいろなことが緩和されて、その情報ばかりが喧伝されているようにも思える。5類になったからもう安心なのだということは本末転倒なので、これまでもあまり意味のなかったアクリル板隔壁とか精度悪い非接触検温とかをいっせいに取りやめるのはいいにしても、そういう儀式ばかりを大々的にニュースで流すことで、安易な安心感を拡散させることにつながらねばいいのだが。

 われわれ高齢者は、まず次のワクチンをどうするかだな。気がつけばもう6回目で、8月までに接種してくださいとのことだ。先のことはともかく、とりあえず3月までは無料だからそのうち打ってこよう。さてどこへ行けばいいのかな。

 

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もう6回目

2023年5月 7日 (日)

大型連休最終日

 大型連休も今日で終わり。相も変わらずテレビのニュースでは、空港や新幹線駅で親子連れUターン客への十年一日のインタビュー。コロナ収束とともに日常が戻ってきたということか。なかでは、「おじいちゃんの寝床の部屋でお菓子食べた」という子どもには笑った。おじいちゃんも苦笑だろう。どうせ流すなら、こういう変わり種を採用してほしいものだ。

 当地はわりあい天候に恵まれて、4/29から5/7までの9日間で最高気温が15 ℃に届かなかったのは昨日(12.9 ℃)だけで、20 ℃を超えた日が4日あった。雨も日中に降った日はなかった。行楽客や帰省客には恰好の日和だっただろうが、ぼくはといえば、乗り物好きの上の孫を連れて半日路線バスの旅をしたくらいで、あとは天気にかかわらず平常通り。最終日の今日はなんとか2時間LSDができて、まずまずだ。

 

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庭の山草園も花盛り 

2023年5月 5日 (金)

四ヶ月経過

 学び直し進捗状況4回目(→前回)。セルサイクルにはいったところ。一段としんどくなってきて進捗というより生存報告といったほうがいいかも。ページ数だけは1026ページと1000ページを越えたものの、進捗して越えたというよりは、青息吐息で生きながらえてここまできたという状況だ。まあ簡単にはいかないとは覚悟していたけれど、頑張って読めていたのはミトコンドリアとクロロプラストの章までで、それに続くシグナル伝達、細胞骨格とくると、ひいき目に言っても斜め読みして図を眺めているだけという感じだ。

 理解できないというよりは、話が細かく多様で覚えきれないのだ。たとえば細胞内シグナル伝達機構は、膜結合受容体にリガンドが結合して、その刺激によって構造変化やリン酸化が起き、それが他のメッセンジャータンパク質を解離したり結合したり、修飾したり、はたまた伝達分子を放出したりのイベントが連なって情報が伝わってゆくのだが、さまざまな経路があって、いろいろな略号が飛び交い、混乱する。この略号が曲者で、MAPキナーゼというから、ああ、mitogen-activated proteinでMAPK、MAPKK、MAPKKKってやつねと思いきや、そうではなくmicrotubule-associated proteinで全然別物だったり。

 ぼくは有機化学屋なので、分子構造が目に見えていないと理解した気にならない。タンパク質のフォールディングや三次元構造まではともかく、タンパク質同士が相互作用で結合したり解離したり構造変化したりという模式図が出てくると、実際にどのアミノ酸残基がどう作用しているのかが気になる。実際には分子レベルで解明されてはいるのだろうが、教科書レベルではそこまで詳細には書かれておらず、はいこれはこうで、お次はこうで、とどんどん先へ進んでいくのに、心理的割り切りが追いつかない。

 そこへいくと、ミトコンドリアのエネルギー産生などはわかりやすくおもしろかった。ATP合成酵素は、プロトン流入によってローターが回転してそのエネルギーでATPを合成するという驚くべきメカニカルな仕組みだ。これを応用して電位差をATPに変えて貯蔵できれば、高効率蓄電池になるのでは。ATP駆動自動車が実用化できるかも。あ、馬車にすればいいのか(笑)。チーターも渡り鳥もATPのエネルギーで動いているのだから大したものだな。

 

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↑ いまここ

2023年5月 4日 (木)

キッズカメラ

 4歳半の上の孫のこどもの日のプレゼントに買ったキッズデジカメ。Moosonkyという中華?メーカーのトイカメラ。Amazonで5380円の1000円引きで4380円だった。幼稚園児向けの初めてカメラという位置づけのものは、プラスチック製のおもちゃっぽいものばかりで、安いもので4000円前後から1万円くらいまでいろいろある。機能や価格はともかくデザインがあまりにファンシーぽくなくて普通のものというと意外と限られて、その中で低価格帯というと3,4種から選ぶことになり、そのなかで選んだのがこれ。他にSJCAMのやつもよさげだったけど、そちらは下の孫が親からもらってもっていたので、かぶらないように違うのにしてみた。

 静止画のほかに動画やスローモーションが撮れたり、自撮りができたり、プリクラばりのさまざまなピクチャーフレームがあったり、はてはゲームができたりするところは子ども向けを意識しているのだろうが、肝心のカメラ性能はまあ値段あたいで、解像度や画質などはお世辞にもよいとはいえない。PC転送もできるけど、そんなことより自分で撮ったものをカメラのモニタですぐ見られるというのが利点と思えば、このクラスのカメラでは大きいサイズの2.4インチモニタはポイント高く、メモリカード同梱ですぐに使えるのもありがたい。

 電源を入れるとメニュー画面が出てカメラアイコンで決定ボタンを押さないと撮影モードにはいれなかったり、撮った写真を見返すのに、メニュー画面を呼び出して、画像確認モードにカーソルで移動して決定ボタンを押さないとならなかったりと、なかなか操作は繁雑で、4歳児に使いこなせるかなと案じたが、それは自分で何回かあれこれやっているうちにすぐにできるようになった。それに対して、意外と難しいのが指がレンズにかぶらないように保持してきちんとモニタでフレーミングしてシャッターを押す、というおとなならなんでもない基本操作だ。フレームアウトしたら引く、小さかったら寄る、といった自然なことがこどもには自然ではないのだ。なるほどな。まあ経験を積んで体で覚えるものだろう。安物だし壊れるくらいどんどん使って練習すればいいよ。

 

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同梱品(マーカーはサイズ比較用) 

2023年5月 2日 (火)

第四種郵便物

 5月初日の月曜日、第三種郵便物と第四種郵便物が届いた。前者、すなわち定期刊行物は購読している詰将棋パラダイスで、連休中とはいえ平日だったのが幸いして1日に届いた。後者は、昔なら学術刊行物いわゆる学会誌というところだが、今はもう縁がないのでそうではなく、タキイ種苗に注文してあった花の種だ。

 一般の雑誌類がほとんど該当する第三種郵便はよく目にするが、第四種となるとふだんはほとんど利用しない。郵便局のページによれば、第四種郵便物とは以下の4種が該当するそうだ。

 ・通信教育用郵便物
 ・点字郵便物、特定録音物等郵便物
 ・植物種子等郵便物
 ・学術刊行物郵便物

 教育・学術・公共の福祉に供するものなど特別の用途のものへの優遇措置ということだろう。しかしなんで植物種子等が含まれるのか。歴史的には農業振興のために種子や苗などの流通促進をはかる目的があったのだそうだ。いまでは特別扱いする意味があるとは思えないが、法令上はそのままになっているのだろう。今回のように種苗会社のネット通販では、第四種郵便で送りますと明記されている。花の種2袋など普通郵便(第一種)でも84円で届くが、第四種だとそれが73円になる。

 メランポジウムは最近のお気に入りだ。3年前に母の日のカーネーションにおまけで付いていた種を、もらい受けて庭に蒔いてみたところ、見事な花が次々に咲いて長期間楽しめた。それに味を占めて、翌年はたまたま近所のホームセンターにおいてあった種を買って植えた。が、昨年は仕入れがなかったのか買いそこなった。今年は、またあちこち探し回るのも面倒なので早いうちに通販で入手したというわけ。

 

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 第四種郵便物

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