北海道石
こういうネタは外せないよな。なんたって有機鉱物からなる新種の石が北海道石(hokkaidoite)と名づけられて正式に登録されたというニュースだ。鹿追町の山林から見つかったオパールの中に含まれていたのを、相模中研と阪大のグループの分析によって確認されたもの。
有機鉱物というのは聞いたことがなかったが、通常の無機鉱物と違って有機化合物の結晶が岩石中に析出したもので、レアではあるがこれまで50種類くらい見つかっているのだそうだ。今回の北海道石に含まれるのは多核芳香族化合物の一種ベンゾペリレンの結晶で、自然光では淡い黄色だが、紫外線を照射すると黄色や黄緑色の鮮やかな蛍光を発する。それで見つかったということだろう。有機鉱物には単純なカルボン酸塩以外に、こういう蛍光性多核芳香族分子が見つかっていて、石油生成との関連が考えられるそうだ。
それにしてもベンゾペリレンか。ニュースに化学構造式を入れてほしかったな。こういうとき絶対といっていいほど構造式が付されないのは残念だ。ペリレンはおもしろ化合物に出てきたかなあ。いや、そっちの記事にすべきだったかも(笑)。
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