42無人駅廃止検討
地方紙の記事に「JR北海道、42無人駅の廃止検討 道内全駅の1割強、4駅は来春にも」というのが出て、タビリスでも話題になっているが、これはJR北海道から新たに方針が示されたわけではなく、新聞社の煽り記事の類だろう。JRでは以前から1日の乗車人員3名以下の50駅について、自治体に経費負担を要請し、それができなければ廃止する意向で協議をすすめている。そのときの50駅のうち、その後廃止になった留萌線一部区間などを除いた現在の対象駅が42駅あるというだけの話だ。
それにしても危機的状況にあるのは間違いなく、特に宗谷北線(名寄以北)では、仮に候補駅がすべて廃止されると、特急停車駅(稚内、南稚内、豊富、幌延、天塩中川、音威子府、美深)以外に残るのは勇知と智恵文の2駅のみということになる。残ったといってもこの2駅も乗車人員3~10名の範囲だから五十歩百歩というところだろう。特急停車駅でも天塩中川はその範囲なので、特急が止まるといっても安心できないといえるかもしれない。
これほど極端でなくても、花咲線、釧網線、石北線などは似たような状況だろうから、いずれ主要駅以外はなくなってしまうことになりそうだ。ただ、それが問題だからなんとかすればというのも難しい気がする。もう日本の地方はみんなそういう状況に向かっているので、この北海道の状況は、いずれ東北、山陰、四国、南九州へと及んでいくだろう。鉄道だけでなくバスだって、都市間高速バス以外のローカルバスはどんどん撤退して、地域自治体のコミュニティバス化されて細々と存続しているのが現状だ。なくなってしまった「ローカル路線バスの旅」でも、末期はもうコミュニティバスの乗り継ぎばかりという状況だった。
時代の流れは止められない。昭和の高度成長時代が忘れられずに、夢よもう一度みたいにあがいている向きもあるみたいだけど、オリンピック誘致しかり、少子化問題しかり、もうそういう流れなのだと現実を直視して、できることを模索するしかないのだと思うな。
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