三等三角点「西山」
今年の三角点歩き第3回は地下鉄東豊線福住駅がスタート。別に意図しているわけではないが、前回に引き続き今回もその前の回の終点が起点となった。まずは福住の住宅街にある「西山」へ。探訪日は2023年6月21日。
福住駅はバスターミナルが直結しているが、その南側に延びる福住中央通へ出る場合、地下からバスターミナルに上がってしまうと外へは出られない。正解は、地下入口からこちらも直結のイトーヨーカドーにはいり、店内を1階に上がって南側出口へ出るというもの。ぼくはそれを知らずに行ったりきたりしてしまった。南西側出口から出た裏通りが福住中央通で、左手へゆるやかな上り坂を行く(A地点)。1キロほど歩くと左手に福住郵便局があり、その先の細い道へ左折する(B地点)。すぐに左手に福住ふれあい公園があり、その正面のトイレのところを右折する(C地点)。すぐT字路に突き当たるので左折する(D地点)。曲がった先はすぐ雇用促進住宅団地で、左に回り込むように道が曲がっている。曲がった次の棟の手前角に三角点がある。標示杭も保護石もなく標石が芝に埋もれているが、たまたま草刈りの後だったようですぐに見つけられた。
点の記によれば設置は1980年となっているが、履歴に旧設置1913年となっていて、備考に旧位置より南東方1.2 knに再設と記載がある。つまり大正年間に現位置の北西1.2キロあたりに設置されたものが、1980年にこの位置に移設されたものだ。旧位置は新旧地図比較での左上マーカーのところで、現在の地図でその位置に大きな建物があるのはイオン西岡店だ。この時期に羊ケ丘通バイパスが開通したのにあわせて移設したのだろうか。なんでこんな遠くに移したのかはわからない。余談だが、旧地図をみると等高線がきれいに並んでいて、現福住駅から三角点位置(右下マーカー)まで上っているのがよくわかる(標高差は約30 m)。
点名の「西山」は、最初の設置位置あたりの月寒川と望月寒川にはさまれた尾根筋が西山という地名(下西山、上西山)だったことによる。現在の住居表示では西岡になっているのだが、なぜ西山が西岡に変わったのかはわからない。
〇三等三角点「西山」
北緯 43°00′35″.2927
東経 141°23′44″.4552
標高 (m) 92.33
地下鉄福住駅直結のイトーヨーカドー裏出口(A地点)
出口から福住中央通南方向(A地点)
福住ふれあい公園への左折点(B地点)
福住ふれあい公園(C地点)
公園前を右折した先の突き当り(D地点)
左手へ回り込んだ団地横(矢印位置に三角点)
全景
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
新旧地図比較(今昔マップ on the web)
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