詰将棋パラダイス2023.8月号
詰将棋パラダイス8月号、到着は8月1日。結果稿は5月分で、詰棋校は高校までは解けたものの、短大は後ろの2題しか解けなかった。ところでそのうちの一つ短25。さらさらと解けて爽快なのだけれど、解説をみていて13手目23角成にあれれと引っかかった。11玉には12歩21玉31銀成以下早いと。なるほどそうなのだ。ぼくはここでなぜか23角生と凝った解答をしていた。もう記憶にないが打歩詰がみえたのだろうか。そのあとは22玉32角成として作意に合流する。23角生に11玉12歩22玉としても同手数で詰む。すなわち23角生だと手順前後的な変同が発生するのだ。23角成だとそれがない。この場合の23角生はどういう扱いなのだろうか。単なる非限定の小キズなのだろうか。もう点数争いはしてないからどうでもいいけど。
さて今月は楽しみな将棋パズル雑談がある。前回分は全問正解できていた。87番は結構難しくて、先手後手の違いを出すためにはと考えて、なんとか飛打限定を見つけ出した。88番は帽子の色当てみたいなよくある推理パズルで、将棋でこれができるとはよく考え出したものだと感心。こういうのはニコリストにも受けるんじゃないかな。今月の問題もそれぞれおもしろくて、90(a)はずいぶん考えさせられた。将棋パズルがある月は他のコーナーがおろそかになるのが問題だったりして。推理将棋は先月に続いて2問解けた。最近全題正解から遠ざかっている気がするが、このくらいが実力だろうな。あとは飛んでフェアリーランドが8問中4問。後半4問は無解者続出だったので、誰しも難しかったとみえる。というかこういうのを毎月解ける人の頭はどうなっているのだろう。
いつも感想を書いたりしないけれど、読み物のページもとりあえずは読んでいる。今月のちえのわ雑文集は中学生の坪倉さん。しっかりした論旨と文章で感心した。いまどきの中学生ってこうなのか。ぼくも中学の頃詰パラを読んでいたけど、とてもこんな立派な文章は書けなかった。たしかに「跳ね玉兎」はすばらしい作品だ。タイトルの桂馬の動きだけとっても美しいのはその通りだけど、詰将棋のすごいところは「手順がすべて必然だ」という点ではないかな。必然性を理解するにはやはりルールの理解が必要な気がする。
さて今月は夏向きの1作。ヤング・デ・詰将棋1番高木秀夫氏作11手詰。持駒がなくて考えやすいし、攻め駒が強力なので簡単そうにみえて結構手こずった。うまくつくるものだ。思わず首位投票してしまったが、手数が短いトップバッターは投票では不利なのを忘れていた。それにしてももう少し票がはいってもいいんじゃないかな。
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コメント
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いつも解答くださり、ありがとうございます。
採点については、解答者の不利益にならないようには慎重に調べていて、
①攻方の非限定は(別詰などあろうが)どちらでも○
②玉方の無駄合は、作意より優位順がない場合には○
くらいはいつも調べています。ご安心ください。
投稿: 桂花 | 2023年10月31日 (火) 19時37分
コメントありがとうございます。
担当者から直接ご回答をいただけるとは恐縮です。
ベテラン担当の石黒さんですので、そのあたりの心配は全く杞憂だったようです。
お手数をおかけして申し訳ありませんでした。
短大は解けたり解けなかったりですが、今後も1題でも解答を送れるようにがんばります。
投稿: junkchem | 2023年10月31日 (火) 21時18分