南千歳駅
千歳線本線と新千歳空港支線、石勝線の分岐駅である南千歳駅。すべての列車が停車する主要駅だ。2面4線のホームをもち、原則として外側の1,4番線に千歳線本線と石勝線、内側の2,3番線に新千歳空港支線列車が発着する。もともとは千歳空港旧ターミナルへの連絡駅(千歳空港駅)として1980年に開業した。その後、1992年の新千歳空港ターミナル供用開始時に、新千歳空港駅(地下)までの支線が開業し、この駅は空港連絡の役目を終了して南千歳駅と改称された。
千歳空港駅時代はこの駅で乗り降りして長い連絡橋をターミナルビルまで歩いたものだ。が、南千歳駅となってからはその必要がなくなったので、この駅に降り立ったのは初めてだ。昔の連絡橋は切断されて断面のシャッターが下ろされたままで、改札口前からみると廃墟のようだ。こっちへ行って出口があるのだろうかと不安になるが、シャッターの手前左に非常口のような出口があって国道沿いの歩道にある南口へ出ることができる。もっともほとんど利用者はいない。地上に出たところに自転車が何台か止められいていたが、たぶん千歳科学技術大学関係者が大学アクセスに使っているのだろう。
一方、反対側の北口は大型商業施設であるアウトレットモール・レラへのアクセス口で、歩けば5分とかからない便利さだが、たぶん大方の人は車で来るから、JR利用者は少ないだろう。そもそもレラそのものも北広島に三井アウトレットパークができてからは、そっちにお客を取られて不振のようだし。上記の千歳科技大や鳴り物入りで建設中のラピダス新工場など、近在に大型施設もあるのだが、駅の利用者増にはつながりそうもない。
というわけで、この駅はもっぱら苫小牧方面、帯広方面、新千歳空港方面相互間の乗換駅としての機能が主な役割になっている。そのためホーム上には囲われた待合スペースがあり、橋上の改札内にも今どきには珍しく喫煙室が併設された立派な待合室がある。改札外の待合スペースは売店前にイスを並べた一角だけなので、改札口を出入りする客よりも改札内の乗り換え客の利便性が優先されているのだ。そういえば、支線終点の新千歳空港駅を改良して苫小牧方面へ直通できるようにする計画があるが、そうなればここは千歳線列車が通らなくなる。そのときはどうなるんだろう。
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