三等三角点「鮒沼」
函館本線下り方面の三角点めぐりは美唄へ到達して一段落。次に、岩見沢から鉄道路線を離れて未踏の新篠津村方面へと向かうことにした。まず岩見沢市の上幌向駅から新篠津村中心部まで歩くこととして、途中の「鮒沼」へ。探訪日は2023年9月25日。
上幌向駅は昨年「上幌向」から岩見沢市内へ歩いたときに降りた駅だ。そのときは駅正面の南口へ出たが、今回は新篠津をめざすので裏側の北口からスタートする。上幌向駅は橋上駅で、ホームから跨線橋を上って無人の改札口を出ると左右に通路が分れ、右側に進むと北口へ出られる。出た先は線路と平行する道路でそこを左折して南西方向に進む(A地点)。すぐにT字路に突き当るので右折する(B地点)。その先へ少し行ってクランク状に道が食い違っているところ(C地点)を通過すればあとはずっと直進だ。駅から30分ほどで三角点のある交差点に着く(D地点)。交差点の手前に水路に架かる橋があり、その手前右手の畑の角に三角点があって、ちょうど紅白の長いポールが目印に刺してある。標石はその根元にある。
新篠津村には鉄道が通っていないが、岩見沢と新篠津の間は新篠津交通バスが1日10往復走っている。バスは歩いてきた道の一本南西の道道81号(岩見沢石狩線)を通っており、「鮒沼」の交差点を南西に1ブロック歩いたところに四線橋バス停があるので、そこから歩けばすぐだ。バスは上幌向駅(南口の前、A'地点)を通るので、札幌方面から向かう場合は岩見沢まで行かずともそこから乗れば早い。
点の記によれば、ここは1914年に旧設置、1982年に再設置となっている。古い地図では現在地よりも少し南側に三角点記号があるので(新旧地図十字線位置)、大正時代に設置したものを昭和に入って移転したものだろう。保護石はなく柱石のみ。柱石は白くてきれいだが、農機に削られたか周囲が欠けているのが残念。点名の「鮒沼(ふなぬま)」はすぐ南側にある河跡湖とおぼしき沼の名前だ。近くには「猫沼」など似たような沼がいくつもあるが、いまでは干上がっているものも多い。
〇三等三角点「鮒沼」
北緯 43°11′50″.8490
東経 141°41′50″.3051
標高 (m) 9.01
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