二等三角点「新篠津」
ちょっと間が空いてしまったが新篠津界隈の三角点めぐりの続き。「大沼橋」の次はいよいよ石狩川を渡って新篠津村にはいる。まずはその名も「新篠津」、貴重な二等三角点だ。探訪日は同じく2023年9月25日。
「大沼橋」から道道にもどって新篠津方面へと向かう(J地点)。大沼橋をわたると次はいよいよ石狩川に架かる優美な斜張橋たっぷ大橋だ。渡り終えて新篠津村にはいり、すぐに右折して堤防上の道にはいる(K地点)。少し上流側に進むと左の堤防下に下りる分岐があるのでそこを左折する(L地点)。下りたところを右折して堤防下を北に向かう(M地点)。あとは500 mほどで三角点のある交差点に着く。新篠津村までバスで来た場合は、「新篠津市街」バス停からO→Mとたどればよい。三角点は交差点の北西角の畑の手前の草地にあり、白い標石と隣の標柱が道路からでも目立つのですぐ見つかる。
点の記によれば、ここは1987年11月移転となっていて、残念ながらそれ以前の履歴の記載がない。もちろん二等三角点なので最初の設置は大正初期と思われる。こういうふうに移転時に点の記が更新されて、それ以前の履歴が転記されない例が散見されるが、貴重な歴史資料なのだからきちんと記載してほしいものだ。古い地図によれば旧位置は現位置の300 mほど東の川岸で、ちょうど9 mの標高点があるあたりだ(新旧地図十字線位置)。孤立する標石は純白に近く美しいが、角が何か所も削られているのが痛々しい。新篠津村の歴史は古く、明治時代中期に分村成立しているから、点名の「新篠津(しんしのつ)」は村名由来だ。
〇二等三角点「新篠津」
北緯 43°13′49″.4988
東経 141°39′25″.5617
標高 (m) 9.78
「大沼橋」から道道へ戻り石狩川を渡る
たっぷ大橋から見た石狩川下流方向
渡り終わって堤防上道路へ右折(K地点)
すぐに左へ降りる(L地点)
降りて堤防下道路へ右折(M地点)
右折した北方向(M地点)
三角点のある交差点
角の畑の手前に白い標石が見える
反対側から見たところ(正面が堤防)
全景
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
新旧地図比較(HINATA GISより, 左が1916年)
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