10月発売のニコリ別冊ザ・ペンシルパズル(PP)2024をようやっと解き終わった。パズル・ザ・ジャイアントVol.36をやっつけてから取り組んだので、かれこれ2ヶ月近くかかっている。お世辞にも早いとはいえないが、とりあえず本誌12月号到着には間に合ったのでよしとしよう。
毎年1冊出るこのPP、現在の様式になって5年目で、本号はレギュラーパズル10種が計257題掲載されている。内訳は以下の通り。
・ダブルチョコ(S16,M8)
・ナンバーリンク(S16,M10,L1)
・ぬりかべ(S16,M10,G1)
・ましゅ(S16,M10,G1)
・フィルオミノ(S16,M6,G1)
・チョコバナナ(SS4,S16,M1)
・へやわけ(S16,M10,G1,SG1)
・ヤジリン(S16,M10,G1,SG1)
・スリザーリンク(S16,M15,G1)
・カックロ(S3,M16,G1)
S/M/L/G(ジャイアント)/SG(スーパージャイアント)は盤面サイズ(ナンバーリンク、スリザーリンク、カックロ以外は定型)
このうち、ダブルチョコ・ナンバーリンク・へやわけ・ヤジリン・スリザーリンク・カックロの6つは5年間連続して掲載されているので、バリバリの人気レギュラー枠とみていいだろう。それ以外のエントリは以下のようだ。
・2020 ペンシルズ・美術館・ましゅ・(ミッドループ)
・2021 ペンシルズ・ましゅ・フィルオミノ・(ドッチループ)
・2022 シャカシャカ・ぬりかべ・(チェンブロ・ドッチループ)
・2023 スラローム・美術館・(チョコバナナ・チェンブロ)
・2024 ぬりかべ・ましゅ・フィルオミノ・(チョコバナナ)
カッコ内はニューパズル枠
ニューパズル枠を除くと、ましゅが3回、ペンシルズ・美術館・ぬりかべ・フィルオミノが各2回、シャカシャカ・スラロームが各1回となっていて、このあたりが準レギュラーという位置づけなのだろう。数独は別格としても、波及効果、ひとりにしてくれ、四角に切れ、ぬりめいず、ノリノリあたりが出てこないのがちょっと意外だ。
それはともかく、今号で気になった作品は、まずダブルチョコ19、大技はないものの細かい切片で考えさせられる。ナンバーリンク27、数字ペアの動きが美しい、ペアで動く部分が多く複線ラインが決まるので難しくはない。ぬりかべ27、結構難しい。ましゅ27、細かい折衝がめまぐるしくつい間違え、破綻した。フィルオミノ22、末端処理の連続がおもしろい、最後も小分割。チョコバナナ18、一瞬どこから手をつけていいか考えた、こういうことできるんだ。へやわけ16、分断縛り不使用が斬新。ヤジリン27、これも結構難しくてあえなく破綻。スリザーリンク30、なぜか解きにくい。カックロはあまり特徴ない感じ。巻末のSG(ヤジリン、へやわけ)は、いずれも大判の特性が生かされていておもしろかった。特にへやわけは、盤面一杯に波及する大技が見事。
ザ・ペンシルパズル2024