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2024年1月

2024年1月30日 (火)

幻影城再読

 今年の計画。1月も終わりになった今頃になって1年の計もないものだが、今年は年初にいろいろと大事件が相次いであれよあれよという間に日にちが経ってしまったので、と言い訳。昨年は一念発起して分子生物学の専門書読みを始めた顛末はここに書いた。今年は節目の年でもあり、いろいろと考えるところもある。それはおいおい明らかになるとして、まずは昨年にならって本読みから。そのひとつはすでに年末から始めてブクログにも書いているように、「ローマ人の物語」(塩野七生)の通読。文庫判で全43冊あるが、薄っぺらいので1年くらいで読めるだろうという心算。

 それに続いてもうひとつ、これも懸案だった探偵小説雑誌「幻影城」の再読を始めた。幻影城の話は前に書いたよなと検索したがヒットしない。ブログには記事がなく、「幻影城の時代」という後年の紹介本の感想をブクログに書いたのだった。幻影城は1975年2月に創刊されて4年半で休刊してしまった探偵小説専門誌で、ぼくは学生の頃第3号か4号を地下鉄大通駅の今はなき書店リーブルなにわで発見したのが出会いだった。おもしろそうだと買ってみて惹きこまれ、幸い創刊号からのバックナンバーが並んでいたのを全部買い、それからは毎月講読し続けた。それから50年近くたったいまでも本誌、増刊、別冊(1冊欠)がすべてそろっている。定年後にヒマになったら全部読み返したいなととっておいたものだ。ちょっと出遅れた感があるが、それをいよいよ始めたい。本誌だけでも50冊以上あるのでこちらは今年中には終わらないだろうが、まあのんびりいこう。

 

240130 
幻影城創刊号 

2024年1月22日 (月)

地震の余波

 年明け早々に起きた令和6年能登半島地震から3週間がたった。ニュースでは今も被害地域の様子が報道され続けている。多くの地域でいまだに道路の寸断、停電、断水が続き、多くの被災住民が避難生活を余儀なくされていて、生活再建などいつのことやらという状況には胸が痛む。といってぼくなんぞに直接何ができるわけでもないので、せめてもと義援金を送らせてもらった。

 それはともかく、今回の地震の大きな特徴として大規模な地殻変動があげられる。輪島市、珠洲市では数メートルもの水平移動および隆起が観測されて、能登半島北部では隆起によって90 kmに及ぶ海岸線の後退がみられるそうだ。地図を書き換えなければならないほどの変動だ。そうなると気になるのが、地域測量の基準となる三角点などの基準点の扱いだ。国土地理院webページの基準点成果等閲覧サービスをみてみると、案の定広範囲にわたって三角点・水準点などの成果公表が停止されていた。その範囲は群馬・新潟・富山・石川・長野の5県にわたり、三角点だけでも4332点にものぼる。地図でみると、震央から東側の範囲に広がっていて、石川県南部のように震源から近くても公表停止になっていないところもある。地震による地殻変動には偏りがあるということなのだろう。

 三角点フリークのぼくとしては、いったいこれどうするのだろうと心配になるが、国土地理院の発表資料に今後のフローチャートが載っていて、それによると概略は次のようになっている。

基本測量成果の公表停止(電子基準点、三角点・水準点) ←いまここ
 ↓
電子基準点成果の改定
 ↓
三角点・水準点改測作業の実施
 ↓
三角点、水準点及び電子基準点の成果改定・公表

 まずは電子基準点の成果を改定して、その後一般の三角点の改測作業が実施されるわけだ。電子基準点は衛星による測位を利用するので問題はないだろうが、それ以外の三角点についてはわざわざ現地に赴いて改測作業をするのだろうか。数ある三角点の中にはもちろん現在でも利用されているものもあるのだろうが、深山幽谷にあるようなところは明治・大正時代から点の記が更新されていないものもたくさんある。総計4000点以上となると膨大な作業量だろうし、とうてい現実的とは思えないが。

 

2024年1月20日 (土)

パズルBOX15の出題ミス

 いまだに解き続けているパズルBOX15。すでにパズル・ザ・ジャイアント37が届いてしまったのにまだ終わらない。今日は手をつけていなかったオモパ・スポットライトを片付けよう。が、ビルウォークの1番でハタと手が止まる。あれおかしいな。一番易しいはずの初問なのに解けない。全消しでやりなおし。やっぱり解けない。どう考えても変だ。これ論理的におかしいだろ。3.5階がないと解けない。で、不本意ながら巻末の正解をチラ見する。ええ、答が間違っている。これは詰将棋でいう不詰、誤出題か誤植に違いない。

 ニコリのwebページに正誤表がどこかにあったような気がするので見てみることにする。というわけで、宣伝ばかりで必要な情報が見つけにくいニコリのページをあちこちさがしまわってやっと発見した。ホームページから下の方の「NEWSお知らせ」→もっと見る→前の記事10件→「2023年7月7日「パズルBOX15」に出題ミスがありました」。なんとパズルBOX15には合わせて3ヶ所も間違いがあったのだ。

・p.30 スラローム6番に別解あり。
・p.57 ビルウォーク1番は解けない問題。
・p.102 チョコバナナ3番の答えが誤り。

 いずれも修正図が付されている。別解(余詰ね)や答えの誤りは罪が少ないが、解けない問題は罪作りだ。採用時には編集子が解いているはずなので、たぶん製版時の誤植だろう。しかしこんなwebページの奥深くでお詫びしても見る人は少なかろう。もっとわかりやすく表紙にリンクをおくとか、本誌のゴメンペコンコーナーに載せるとかしたらいいんじゃないかな。

 ということで、パズルBOX15のビルウォーク1番の正しい図は以下です。そうだよね。

 

240120 
パズルBOX15のビルウォーク1番(作●B2)修正図

2024年1月15日 (月)

詰将棋パラダイス2024.1月号

 詰将棋パラダイス1月号、到着は1月3日。結果稿は10月分。今月は保幼小中高と無事だったが、短大は2題無解に1題誤解。このへんが実力ではある。相変わらず高校がおもしろく、まずは評点最高の20番。32飛同玉はこうしかないところで、3手目に92飛という最遠打が出現、しかも角の利き筋だ。なのだがなぜかこれは絶対こうだろうと瞬時に読めた。作者名の呪文かもしれない。それから17番。これが一番最後まで残った。コンパクトな配置で持駒なし。一見簡単に詰みそうだが、これがのらりくらりとかわされて詰まない。からくりを発見したときにはえーっとびっくり。これが評点最下位とは驚きだ。

 推理将棋は久々に全題正解。いつ以来だろう。ただし最後の558が余詰作だった。それもかなりの余詰順があって作意解は1人もいなかったというからびっくり。ちなみにぼくの解答は、76歩42金33角生54歩42角成62玉31馬77角生同桂〇〇53馬同玉64角同玉74金同玉75銀迄17手。○○は1手パスなので実質16手だ。収束はきれいに決まったのに作意とはまるで違っていた。最終図があるプルーフゲームと違って推理将棋はソフト検討できそうもないので、検討が大変だろうなとは思う。

 フェアリーランドは7題中4題正解。4題もあったQ詰が1題しか解けなかった。これには手こずっている人が多いようで、Q詰4題はいずれも6割以上の無解者がいた。フェアリーは幅が広いので、よほどのエキスパートでもないとオールラウンドに対応するのは難しいものだ。今月の問題はうってかわっていずれもすんなり解けたが、これは新年のお年玉出題だろう。お年玉といえば、今月号は他のコーナーもわりあい解きやすい作品が多くて気を良くしている。もちろんこれはぼくの実力が上がったのではなく、新年号効果に過ぎないのだが。

 今月の1作は、上記の高17長谷川雄士氏作17手詰。初手32飛成で簡単そうだが、これがどうやっても詰まない。さればと24飛とこちらから追っても行ったりきたりするだけでダメ。24飛12玉14飛22玉33桂成同玉34飛右23玉で元にもどってしまう。変だな。しばらく考えて、この局面から32飛成とやると、上部へ逃げ出されたときに44飛の効きが通っているのでつかまることにやっと気づく。つまり45桂が邪魔駒だったというオチだ。しかしこの初形で玉が36まで逃げるとは。どうしても5×5の枠内で考えてしまうので盲点になっている。

 

 240115
詰将棋パラダイス2023年10月号高等学校17番長谷川雄士氏作

2024年1月10日 (水)

2023年の一冊

 恒例の前年読んだブクログ登録本の振り返り(→2022年版)。

 2023年に読んだ本は計111冊(実数)。すべて紙媒体で、上下巻をまとめた実タイトル数でいうと92タイトルになる。2022年は100冊で80タイトルだったから、約1割増だった。内訳は以下の通り(カッコ内は前年比)。

 総冊数 111(+11)
 タイトル 92(+12)
  ★5 9(-1)
  ★4 30(+5)
  ★3 50(+9)
  ★2 3(-1)
  ★1 0(0)

 ごくおおざっぱにみて★3個が6割、★4個が3割、★5個が1割というところ。毎年書いているように、これは2023年にぼくが読んだというだけで、元々の出版年月とは関係ない。古い作品も新しい作品もまじっているので、客観的な比較の意味はなく、個人的なものだ。
 ★5個をつけたのは次の9タイトル。

東亰異聞(小野不由美)
自由研究には向かない殺人(ホリー・ジャクソン)
じんかん(今村翔吾)
裏切り(シャルロッテ・リンク)
八本目の槍(今村翔吾)
雷神(道尾秀介)
幸村を討て(今村翔吾)
フロスト始末(R・J・ウィングフィールド)
古書の来歴(ジェラルディン・ブルックス)

 例年のことながら、たくさん読んでいる海外ミステリが少ない。母数が多いと点数が辛くなるのかも。なかで、フロストものは別格として、裏切りと古書~は力作だと思う。自由研究~は少しおまけだな。
 さてベストワン選び。今村翔吾が3冊もランクインしているので、そこから選ばないわけにはいかないだろう。ということで、2023年度junkchem大賞は「じんかん(今村翔吾)」ということにしておく。ぼくは石田三成びいきなので「八本目の槍」も捨てがたく、最後まで迷ったがもう指運ということで。

 

 240110
2023年に読んだ本(ブクログより)

2024年1月 5日 (金)

パズル通信ニコリ185号

 昨年12月発売のニコリ185号をやっと解き終わった(クロスワードと数独を除く)。入手したのは12月14日だったので、ちょうど3週間かかった。年内に終えるつもりだったのだが、最後に残ったスーパージャイアント(SG)2題と脱帽パズルが難関で正月明けになってしまった。まあ、だいたい1ヶ月以内が目安なのでこんなものだ。そういえば、今号の巻末応募ハガキの質問事項が、「パズル通信ニコリ」掲載のパズルを3ヵ月でどのくらい解いていますか?、というのだった。早い人は1週間もかからないで解いてしまうんだろうし、3ヶ月でも解き終わらない人もいるだろう。ニコリは昔月刊だったり隔月刊だったりした時期があるので、また何かそのあたりを検討しているのだろうか。

 今号の大盛りはナンバーリンクだった。ナンバーリンクは古くからあるパズルで、ペンパ本でもレギュラー扱いなので、人気があるのだろう。ただ、この種のパズルには珍しく、理詰めでは解けないので、好き嫌いが分れそうなパズルだと思う。ぼくは好きだけど。まずは盤面をじっと眺めて筋を探す。ここをこうしたらここがこうなってと頭の中で試行錯誤を繰り返す。行けそうだとなったら線を引いてみる。ピタッとはまりだすと後はうまいことスラスラと進んで完成する。が、運悪く途中で引っかかるとどうにもならなくなって、全消しやり直しとなる。まるで詰将棋を解いているようだ。詰将棋もパズルの一種だが、理詰めでは解けない。盤面を眺めてあれこれ考えるところから始まり、一旦、筋に入ればあとはするすると解ける。似ていると思う。だからどちらも好きなのかもしれない。ひらめきのパズルなので難易度表記はあてにならないと思う。今号の問題では23番がぼくには一番難しく、最難関の着順発表問題は意外とやさしかった。

 レギュラーパズルで難しかったのはスリザーリンクの6番。あと冒頭に書いたように、SGは2題とも手ごわく、カックロはまだしもへやわけはなかなかスラスラ行かず、少しずつしか進まない。黒マスの連鎖がけっこうややこしく、最後に残った中央部はずいぶん考えさせられた。それと、おまけのような脱帽パズルのスリザーリンク・ザ・ジャイアント。1998年の作品で、おさかな牧場さんとは懐かしい名前だが、これが難しい。先読みが必要であちこちにペンディング個所ができてつながらない。年末年始に一杯機嫌でやったせいもあるが、この3題には時間がかかった。

 オモロパズルのコーナーではシンカミノが早くも昇格決定。これなかなかトリッキーでおもしろい。意外なところへつながるというのもあるし、ブロックをどこに増やすかで一見不可能が可能になる。5番はずいぶん考えさせられた。大きいサイズだともっとおもしろくできそうだと思う。押し出されてチェンブロが今号でおしまい。どうも位置づけが今一わからないが、一旦ここに連載されたものは定食という名のレギュラーになれなくても、不定期掲載(二軍?)扱いらしいから、まだあちこちで出会えるだろう。一方で残ったチョコバナナは世界選手権(WPC)にも出題されたそうだから、安泰だろうか。3番とかWPCの問題はなかなかおもしろかった。あと、地味に難しかったのが新連載マンガにパズルありのクロスワード。これは怒り顔じゃなくて涙目だろうな。

 おかしかったのがゴメンペコンコーナーで、前号の「てんびんでコイン4枚をゲットせよ!」に平易な別解があったので難易度を修正するという記事。ぼくはまず4枚ずつ載せるという解をあみだしたのだが、結構考えたものだ。これがたぶん作意解?で、今号の解答をみたら、あまりに単純な解法があったのにはびっくり。中編詰将棋に5手の早詰があったようなものだな。人力には限界があるのでAIに頼れないパズルの検討は大変だ。

 最後になったけど、なんと前号の懸賞パズルに当選していた。このところ毎号応募してはいるが、ときどき当たる詰将棋パラダイスよりかなり倍率高そうだから、当たるなんて思ってもいなかったのでびっくり。三等のニコリカードってなんだろうと楽しみに待っていたら、月末にパズルポストカードが3枚とどいた(写真はこちら)。ありがとうございました。さて、パズル・ザ・ジャイアントVol.37が届く前にパズルBOX15の続きをやるとするか。

 

240105 
パズル通信ニコリ185号

 

2024年1月 1日 (月)

日本農芸化学会創立100周年

明けましておめでとうございます

たまには真面目な話題でもということで日本農芸化学会創立100周年のお話。
年末に、農芸化学会から3月に行われる創立100周年記念式典・祝賀会の招待状が届いた。学会に籍を置いてはいるものの現役を離れて久しいこんな退職暇爺なんぞに、なんで招待状が来るのだろうと首をひねって、ああもしかしてと思い当たった。ぼくは在職中に農芸化学会フェローなるものに任命されているのでそのせいだろうと。フェローというのは農芸化学会の一般認知度を高めるための啓発活動の一環として、学会の広告塔としての役割が期待されているものだ。といいながらぼくは毎年会費を払う以外に何の具体的な貢献もしていなかったので、これはひとつご奉公をせねばということで、この記事を立てることにした。まあ微力といえばあまりに微力ではあるが何もしないよりはましだろう。

いつもながら長い前置きはさておき。日本農芸化学会は1924(大正13)年7月1日に設立されたので、今年でちょうど創立100周年となる。それを記念していろいろなイベントが企画されているが、その柱となるのが3月23日に東大駒場キャンパスで行われる記念式典であり、翌24日から27日まで東京農大世田谷キャンパスで行われる100周年記念大会だ。その他にもすでに「Visionary 100シンポジウム」とか、「FUTURE農芸化学100」などの記念事業がスタートしている。それぞれの詳細はリンクしているwebページを参照してください。

有機化学とか物理化学とか○○化学という学問領域はたくさんあり、よく知っているものも多いけれど、はて農芸化学って...。農業化学じゃなくてなんで「芸」なの?と思っている方は、この機会にぜひ学会webページをご覧になって、認識を深めていただきたいと思う。そして興味がわいたら、記念大会をのぞいてみてください。と、一会員からのお願いでした。

 

 

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