詰将棋パラダイス2024.1月号
詰将棋パラダイス1月号、到着は1月3日。結果稿は10月分。今月は保幼小中高と無事だったが、短大は2題無解に1題誤解。このへんが実力ではある。相変わらず高校がおもしろく、まずは評点最高の20番。32飛同玉はこうしかないところで、3手目に92飛という最遠打が出現、しかも角の利き筋だ。なのだがなぜかこれは絶対こうだろうと瞬時に読めた。作者名の呪文かもしれない。それから17番。これが一番最後まで残った。コンパクトな配置で持駒なし。一見簡単に詰みそうだが、これがのらりくらりとかわされて詰まない。からくりを発見したときにはえーっとびっくり。これが評点最下位とは驚きだ。
推理将棋は久々に全題正解。いつ以来だろう。ただし最後の558が余詰作だった。それもかなりの余詰順があって作意解は1人もいなかったというからびっくり。ちなみにぼくの解答は、76歩42金33角生54歩42角成62玉31馬77角生同桂〇〇53馬同玉64角同玉74金同玉75銀迄17手。○○は1手パスなので実質16手だ。収束はきれいに決まったのに作意とはまるで違っていた。最終図があるプルーフゲームと違って推理将棋はソフト検討できそうもないので、検討が大変だろうなとは思う。
フェアリーランドは7題中4題正解。4題もあったQ詰が1題しか解けなかった。これには手こずっている人が多いようで、Q詰4題はいずれも6割以上の無解者がいた。フェアリーは幅が広いので、よほどのエキスパートでもないとオールラウンドに対応するのは難しいものだ。今月の問題はうってかわっていずれもすんなり解けたが、これは新年のお年玉出題だろう。お年玉といえば、今月号は他のコーナーもわりあい解きやすい作品が多くて気を良くしている。もちろんこれはぼくの実力が上がったのではなく、新年号効果に過ぎないのだが。
今月の1作は、上記の高17長谷川雄士氏作17手詰。初手32飛成で簡単そうだが、これがどうやっても詰まない。さればと24飛とこちらから追っても行ったりきたりするだけでダメ。24飛12玉14飛22玉33桂成同玉34飛右23玉で元にもどってしまう。変だな。しばらく考えて、この局面から32飛成とやると、上部へ逃げ出されたときに44飛の効きが通っているのでつかまることにやっと気づく。つまり45桂が邪魔駒だったというオチだ。しかしこの初形で玉が36まで逃げるとは。どうしても5×5の枠内で考えてしまうので盲点になっている。
« 2023年の一冊 | トップページ | パズルBOX15の出題ミス »
「ゲーム」カテゴリの記事
- 詰将棋パラダイス2024.8月号(2024.08.16)
- パズル通信ニコリ187号(2024.07.22)
- 詰将棋パラダイス2024.7月号(2024.07.17)
- 詰将棋パラダイス2024.6月号(2024.06.15)
- 詰将棋パラダイス2024.5月号(2024.05.13)
コメント