詰将棋パラダイス2024.2月号
詰将棋パラダイス2月号、到着は1月31日。結果稿は11月分。学校は期末で難しかったので、高校が2題と短大が1題解けていない。高校でも解けないことはままあるが、2題も無解というのはちとふがいないな。解けなかったのは高23と25。高23はずいぶん考えて実は解けていた。解説みたら正解だったのだけど、初手53金に55玉の変化が詰ませられなかった。54金打で詰んでるのかあ...。詰まない変化は飛ばせばよかったのだが、どうも収束が作意っぽくない気がして気が引けた。ダメ元で書いて出せばよかった(笑)。ラストの高25は降参。この作者は苦手で、年末の短コンも最後まで苦労させられたのを思い出す。昨年はこんなで400点台そこそこで終わった気がする。
推理将棋は2題。驚異の561番は普通に考えると絶対ムリなので、先手玉への王手をからめるのだろうとは思ったけど、それでも手数が足りない。逆王手の舞台つくりがわからなかった。それにしても最後をどうやって不成で詰めるのだろうと不思議だったが、見事なものだ。ほんと中村さんの妙技にはいつも感心させられる。その中村さんの登場100回記念作が今月出題されている。100に引っかけた問題だけど、これだけの条件でほんとに探せるのか。
今月は将棋パズル雑談の月。93番のプルーフゲーム(PG)が非限定手順でおかしいなと思っていたら案の定余詰だった。先月の推理将棋もそうだけど、こういうのはもれなく検討するのが大変だろうな。ただ、先月も書いたけどPGは局面が開示されているので、コンピュータに解かせるのはできそうだ。ひょっとしてプログラムあるのだろうか。94番の配置問題はおもしろかった。こんなのできるのかという感じだが、やってみると意外とスラスラ進んで、玉の位置だけ注意すればよい。完成してよくみると先手の合法手がない。で、あわてて17香をひっくり返す。
巻末のフェアリーランドは10題中7題正解。青木さんの3番はおもしろかったな。最後の審判というヒントがなかったら堂々巡りしていたかもしれない。さて今号は昨年の年間成績が発表されていて、ぼくはめでたく3年連続皆勤賞。成績は82題中58題で正解率71%だった。昨年よりちょっと下がったけど、なんとか7割をキープできたからよしとしよう。あとは藤井8冠記念祝賀詰の結果発表があった。ぼくは結局フイソウVの5題しか解けなかった。祝賀詰にしては難しかったようで、解答総数60名はちょっとさびしい。錚々たる出題陣をそろえたのはいいが、おめでたいご祝儀なのだし、もう少し易しくして客寄せしたほうがよかったのでは。短期間だし仕方なかったのかな。
今月の1作は、上記のフェアリーランド3番青木裕一氏作(ばか詰受先)20手。最後の審判というのは同一局面4回は千日手になるので王手をかけられないというルールを利用した縫田光司氏の作品のこと。知らない人には説明しにくいので手順を書くと、45歩同角25玉36角34玉45角25玉36角34玉45角25玉56角14玉47角13玉23歩成同玉24歩34玉56角と進むと初形と同じ局面になり、ここで受方が45歩と合駒すると攻方は同角以外の応手がなく、この手が4回目の同一局面かつ王手のために指せないので、つまり受方の45歩合という手は打歩詰になり打てないので詰みという寸法。まったくすごいこと考えるものだよ。