四等三角点「西十一号」
札幌近郊の三角点めぐり、当別、岩見沢、千歳、小樽と鉄道の各方向が一段落したので、鉄道の通じていない空白地帯へと足を延ばすことにして、今回は南幌町へ。まずその入口にある「西十一号」から。探訪日は2024年7月10日。
南幌町は野幌から夕張へ通じる夕張鉄道が通っていたが、ちょうど50年前の1974年に廃止になって、現在は鉄道代行の夕鉄バスが運転されている。バスは新札幌駅を起点にして江別駅前経由で南幌東町まで、江別・南幌間の所要時間は30分で、1時間に1本くらいあるのでまずまず便利だ。なので当日は江別駅から夕鉄バスに乗るつもりだったのだが、JRの電車との乗り継ぎがタッチの差で間に合わず、やむなく後続の中央バスで江別市南東部のあけぼの団地まで行って、その先は歩くことになった。
江別市のあけぼの団地あたりはすでに「曙」や「南三線」踏査のときに歩いたところだ。夕鉄バスは道道1056号を通って南幌まで行くが、中央バスはあけぼの団地が終点(A地点)。ここからB→C→Dとたどって「南三線」まで行く(詳細は当該記事参照)。ここからは西十一号線をまっすぐ1.5キロ南下すれば「西十一号」の前に出られる。ところが、地図にはまだ載っていない国道337号の付け替え(道央圏連絡道)工事が進行中で、工事区間がちょうど西十一号を横切っており、そこが通り抜けられなくなっている(E地点)。そこでほぼでき上がっている新道の側道を通って南五線との交点(F地点)まで行き、そこから工事道路を横断(車は通行止めだが人は通れる)して西十一号との交差点(G地点)へと迂回せねばならない。交差点からはまっすぐ西十一号を半ブロック歩いて林帯を越えるとすぐ左手の水田横に三角点の標石が立っているのが見える。あけぼの団地バス停からここまで45分くらい。道道上の夕鉄バスのバス停「南5線」(H地点)からだと20分くらいだ。なお、新国道の供用開始は今年度内の予定となっていて、開通後はまた状況が変化すると思われる。
点の記によればここは1958(昭和33)年の設置と四等点にしては古い。白い標石は基部のかなりの部分が地上に露出していてよく目立つ。岩見沢の「伊藤農場」のように処置保留「露出」には該当しないのだろうかと心配になるくらいだ。点名の「西十一号(にしじゅういちごう)」は道路名による。ちなみに江別市と南幌町の境界はこの少し先の南六線なので、ここはまだ江別市域だ。
〇四等三角点「西十一号」
北緯 43°05′26″.9754
東経 141°36′15″.9420
標高 (m) 7.19
あけぼの団地バス停(A地点)
「南三線」のある斜め交差点(D地点)
右折した南東方向(D地点)
国道付替工事地点(E地点)
右折して側道迂回路へ(E地点、南方向)
南五線との交差点(F地点)
左折した北東方向(F地点)
西十一号との交差点(G地点)
右折した南東方向(G地点)
林帯の先の水田横に三角点(矢印)
全景
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
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