南小樽駅
函館本線南小樽駅。旧手宮線の分岐駅であり、幌内鉄道開業時からの由緒ある駅だ。隣の現小樽駅が開業する直前にはここが小樽駅を名乗っていた。「住吉社」の項にも書いたが、複雑な地形の中にあり、駅の真上には線路をオーバークロスする道路があるのに駅の両側の道路は線路をアンダークロスしている。駅舎は住吉神社から延びる尾根上にあり、線路は直交する尾根を掘り下げて切り通しで通過しているので、尾根上の道路は上をオーバークロスしており、尾根の両側は勝納川と旧入船川の谷なので、谷底を走る道路は相対的に高い位置の線路をアンダークロスするという按配になっている。国土地理院の標高図を重ねてみるとその関係がよくわかる。そういうわけで、駅前の交差点からは住吉神社方面以外はすべて下り坂となっている。
コンビニが併設された駅舎から改札口をはいると通路が延び、その先の階段を下りて切り通しの中の島式ホームへ下りる。旧手宮線が分岐していた小樽側には、切れた線路が面影を残している。現在は1面2線の簡素な配線だが、今でも快速列車を含めすべての列車が停車する小樽の主要駅で、地元では「なんたる」と呼ばれている。古い建物が並ぶ堺町通りにも近く、観光客の利用も多い。
高台の駅舎(以下すべて2024.6.3)
改札口
島式ホームからみた札幌側
島式ホームからみた小樽側(道路橋と奥に跨線橋)
小樽側の線路(右に旧手宮線跡)
駅名標
国土地理院地図(電子国土web)標準地図+色別標高図
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