二等三角点「当別」
秋の当別歩き、「北蕨岱」の次はさらに南下して「当別」へ。探訪日は同じく2024年9月4日。
「北蕨岱」まで南下してきた道をさらに1ブロック直進するとT字路に突き当るので、ここを右折する(D地点)。風情のある細い道を西へ進むとやがて大きな道路に突き当るので左折する(E地点)。この道には昭和初期に当別~江別間の江当軌道が通っていて、曲がったすぐ先あたりに蕨岱駅があった。あとは1ブロック先の国道337号の下をくぐり、さらに約1ブロック先の右側の民家の庭先に三角点がある。道路からは松の木ごしに標石が見えてきて、木立を通り過ぎて反対側からみると、奥のアスパラ畑の手前に四角い標石が突き出しているのが見える。横には標柱も立っている。道路との間には用水路があるが、等間隔に鉄骨が渡してあるので、注意して渡れば標石位置に到達できる。由緒ある二等三角点であるが、天面は汚れ、畑用の支柱をくくりつける台座にされているのが不憫だ。
点の記によれば、ここは1911(明治44)年の設置で、1978(昭和53)年移転となっている。古い地図(1950)では現在地の南東100 mくらいの元の蕨岱小学校があったあたりに三角点記号がある。ちなみに蕨岱小学校は同じ1911年の開校なので、初代の三角点はその校地に設置されたのだろう。点名「当別(とうべつ)」は、いうまでもなく当別村に由来する。このあたりは村の中心部からはずいぶん南にはずれているが、初期に設置された二等三角点なので、代表する名前を付されたのだろう。なお、標石は二等の文字が左書きで新字体なので、移設時に交換されたものと思われる。
〇二等三角点「当別」
北緯 43°10′50″.4206
東経 141°31′58″.2775
標高 (m) 9.31
「北蕨岱」の先の交差点をこえてさらに南へ
1ブロック先の突き当りを右折(D地点)
右折した西方向(D地点)
大きな通りに突き当る(E地点)
左折した南方向(E地点)
三角点のある右手の民家横(矢印位置に標石が見える)
行き過ぎて反対側から見る(矢印位置に標石)
用水路の鉄骨を渡る
アスパラ畑の横の標石と支柱
全景
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
新旧地図比較(今昔マップ on the web、 右が1950年)
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