詰将棋パラダイス2024.10月号
詰将棋パラダイス10月号、到着は10月1日。結果稿は7月分。詰棋校は後期の開始。小中高とできて短大は3題だけのはずが、あれ高校に名前がないぞ。高1は13手詰だと思ったらなんと15手詰だったというおそまつ。初手68桂に86玉ではなくて一旦77玉とよろけるのか。あとはあっているのに不注意きわまりない。半期のトップバッターだし13手でピッタリだという思い込みもあるかな。きっと27人もの誤解者の相当は同類の御仁がいるに違いない(いないか)。それはともかくこれすばらしい作品で、ひとしきり考えさせられた。さすがの赤羽さんうまいものだ。うまいといえば、いつもながらおもしろい作品で楽しませてくれるのが上谷さんの中2。97龍でどう応じても3手詰にみえるが、唯一87角の逆王手でギャフン。それを避けるために、一瞬だけ駒台の角をなくしておいてから技をかけ、角をもどして原型復帰。それをたったの9手で仕上げるという至芸にはため息しかない。なんでこんなに点数低いんだろうか。
今月は上半期の半期賞の発表。作品の部は今期は大学院以外全部自力で解けた作品だったので、納得感が大きい。難しいばかりが能ではなく、こういう明確なストーリーがある作品は解きがいがあって楽しいものだ。で、解答の部はというと、小中とともに久しぶりに高校が全解だ。調べてみたら2021年上半期以来3年6期ぶりだった。このときは小学校に名前がないので、小中高とそろったのはいつ以来だろうかというくらい。うんうん今年はけっこう頑張ってるではないのと思いきや、上記のように下半期の初っぱなでチョンボしたからまったく情けない。
推理将棋は最近好調で今月も難しかったものの全問正解できた、が、いずれも条件が細かくて解くのに難儀した。おぼえられなくて何度問題文を見返したかわからない。そこへいくと、〇手目85飛成で詰みみたいな単純な条件はおぼえやすくていいのだが、どちらが解きやすいかというと、限定条件が多い方がかえってやさしい面もあるので痛しかゆしだ。それはともかく、583番は問題文欠落で余詰と。先月も問題文欠落でwebページに修正が載っていたし、校正がきちんと行き届いていないのかな。実は今月の591番も最初あれれと思ったが、こちらはきちんと読み直して納得。あぶないところだった。フェアリーランドは出題がなかった月なので結果はなし。今号の問題は6題中4題が自玉詰で、はあ...。
今月の一作は前述の高校1番赤羽守氏作15手詰。赤羽氏といえば、中空に投げ出されて時間が止まったかのような詰上りの印象が強い。これはまた寸分の隙もない名作と思う。
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