カテゴリー「ゲーム」の記事

2024年4月15日 (月)

詰将棋パラダイス2024.4月号

 詰将棋パラダイス4月号、到着は4月3日。結果稿は1月分。学校はまた新しい年度が始まった。昨年は不出来だったが今年はどうかな。新年号はまあ易しいはずというわけで、なんと大学院で初めて全題正解者に名前が載った。やさ院では前にあったけど、本校では初めての快挙だ。もちろんぼくに解けるくらいだから担当者の言のとおりやさしかったので、全題正解者は31名もいた。これは大学(30名)、短大(31名)に匹敵する多さだ。そうか、それなら大学や短大も全部できてもおかしくないはずなのに、そうはいかないところが難しいものだ。

 大学院の2作はいずれもおもしろかった。しかしぼくにはスラスラとはいかず、特に院1はけっこう考えた。まず導入が難しい。なんとか龍で追う形にして右下のループへはいると、そこでぐるぐる回って出られない。駒配りから右上へ追うのかなと思うがどうもそうでもない。馬鋸で91歩を取りに行くのを発見して、それで49歩が打てて左へ追い出したもののなかなか広い。そうか馬の位置を少しもどすのだ、と気づいてなんとか解けた。終わってみれば要所に手探りの場面転換があって、まるでRPGのような楽しさだ。対する院2は一見してはがし趣向だがどうやって。はがし駒まで自前調達しなければならないのだが、そのサイクルを発見さえすれば難しくない。

 その他の学校は高校まではできていたが、短大は短4が解けなかった。どうやっても上に逃げられる。短大は新年号というのに短1以外は無解者続出で難しかったのでは。あと今月は昨年下期の半期賞の発表がある。なんと小学校にしか名前がない。高校はともかく中学校くらいは年間正解したいものだけど、落とし穴があったんだな。まあ前期は幼稚園すら間違えたし。作品の方は高校で高12がはいったのは妥当として、他の受賞作は申し訳ないけどあまり印象に残っていない。

 推理将棋は2題。登場100回の中村さんの567はおもしろかった。100通りの指し手のある局面という条件で、何度も盤面を数えさせられる。1種の駒打では足りないし2種では多すぎる。そうか角の成不成で数が増やせるのだ。そして99回まで行ったところで先手の飛を不成にすれば後手玉の可動域が増えてちょうど100回となった。うまいことつくったものだ。最後の詰め方も気が利いている。ところで、解説の縦に100手、横に100手というのはなんだろう。フェアリーランドも新年特集でやさしい象形作だったので、幸先よく全題正解。さんじろうさんの四銀詰、今号にもあるがよくこんなにつくれるものだ。

 今月の1作はなんにしようかと考えたが、デパート2番の久保紀貴氏作27手詰。こんなに簡単でいいのという軽い趣向詰。力のある作者でいつもおもしろい趣向を見せてくれる。これは新年のお年玉だろう。

 

 240415
詰将棋パラダイス2024年1月号デパート2番久保紀貴氏作

2024年4月 7日 (日)

パズル通信ニコリ186号

 3月発売のニコリ186号は植物特集。といっても、庭に花を植えましたとか観察記録とかの特集パズルは低調だ。前にも書いたけど、こういうパズルの本質にかかわらない特集って意味あるのだろうか。次号はオリンピックにあやかってフランス特集だそうだ。いつまでこんなの続けるのだろう。そんなことより、忘れられている昔のパズルを1種か2種に光を当てて、解説と問題を載せてゆくとかのほうがいいのでは。たとえば、ニコリのwebページの数字のパズル一覧には50種以上のパズルが載っているが、お、これはおもしろい、もっと解いてみたい、と思ってもマイナーなパズルは入手できないものも多い。これはもったいない。そういうのを特集として順番に取り上げたらどうだろう。植物やフランスより実があるように思うが。

 今号の巻末応募ハガキの質問事項は、「パズル通信ニコリ」のカラーページでどんなことを行ってほしいですか?、というのだった。これも似たような意味で、現状はいまひとつカラーが生かされていない。今号ではスリリンやへやわけの解き方解説があるが、カラーにする意味がまるでない。間違い探しでたとえば183号の美しい写真のやつはよかったし、カラーを生かしたトリプルチョコ(182号)もよかった。せっかくコストをかけるのであれば、もっと有効に使ってほしい、というようなことはハガキに書けばいいのだな。

 今号の大盛りはカックロ。ニコリの三大メジャーパズルのひとつであり、単行本もたくさん出ているので今さら大盛り解説は不要な気もするが、結構得手不得手が分れるという話だからてこ入れも意味があるのだろう。ちまちま足し算をやっていると大変なので、どうしてもきまった数字の組み合わせを暗記する必要がある。そこが敷居が高いのだろう。そこを乗り越えるとスラスラとおもしろいようにマスが埋まっていくのは快感なのだが。かと思うと今号の10番のように、9マスの45が縦横に組み合わさっていると暗記法は使えないので、今度は数独的なセンスが必要となったり、結構奥が深い。ぼくは好きだ。

 レギュラーパズルで〇がついたのは、スリザーリンク4, 5, 8番、へやわけ6番、ペンシルズ4番、ジグソークロス2番。よみどおり6番。そしてなんといってもスーパージャイアントのスリリン9番。これは難しいこともさることながら、盤面象形のうえに解き終わった盤面にも文字があらわれるという立体曲詰じゃないか立体象形になっているという離れ業。こんなことができるのか。さすがはももたろうさんあっぱれだ。あと、ほおと思ったのが脱帽パズルのスケルトン。パズルはいうほど難しくはないが、海自艦てこんなに紛らわしい名前がいっぱいあるのかと驚いた。ものがものだけに間違えて大変なことにならないかと心配になる。

 オモロパズルのコーナーは、昇格後の後ろのコーナーがこれまで小さい盤面で解きにくかったのが、大盤になってみやすくなった。ぼくもハガキに書いたことがあるがきっとそういう声が多かったに違いない。これはグッドだ。そこに載っているシンカミノは相変わらずトリッキーでおもしろい。4番にはだまされた。そして忘れてならないのが前号からはじまったマンガにパズルあり。前号も難しかったけど、今号もずいぶん考えた。1,2,3,5は簡単で答えはわかるんだけど、4は一週間くらいかかってやっと気がついた。ひらめきだからな、ちゃんとヒントがあるのに。

 最後になったが、Xに書いたようにカエデちゃんネタがニコリランドに掲載されていた。巻頭カラーページに大きなカエデちゃんのイラストが載ったのは、偶然だろうか。

 

240407 
ニコリ186号

2024年3月14日 (木)

詰将棋パラダイス2024.3月号

 詰将棋パラダイス3月号、到着は3月1日。結果稿は12月分。学校はお休みでかわりに短編コンクールと同人室があった。短コンは久々に11手詰。11手詰が50題となるとぼくには結構しんどい。解答者数が100名を切っているのもむべなるかな。まずしょっぱなの1番が難しい。とっつきやすそうな好形で手を出したくなるのに、これがどうやっても詰まない。ずいぶん考えさせられた。53桂打から32角とは見えないよねぇ。あと難しかったのは、11、14、22、35、47あたりかな。そのなかでなんといっても11番。頭4手はこれしかないところだが、そこから7手詰なのにこれが詰まない。58桂を取ってくれれば簡単だが56玉とかわされるとどうやってもダメ。桂馬は48から打つとは驚くほかない。最終図もこれで詰んでるのかと盤に並べていても不思議なくらい。こんなのを暗算で解く人の頭はどうなってるのだろう。これが解けたときはうれしかった。全題正解はおまけのようなものだ。今回の短コンは手数が長いせいもあってか、力作がそろっていたように思う。ぼくがA評価をつけたのは22題(1, 7, 8, 11, 16, 17, 21, 22, 26, 27, 29, 30, 32, 33, 35, 36, 38, 39, 41, 42, 43, 50)もあった。そのうち最高位は50番の2位、最低位は17番の41位だった。2位は納得だけど、41位はちょっと気の毒な気がする。これは最後に紹介しよう。

 短コンの難問に時間がとられたせいで同人室は10題しか解けなかった。8, 9, 11が無解で解けたうちのA評価は3, 5, 6, 10, 12の5作。短コンと違ってこちらは大方の評価と一致している感じだ。なかでは5番の三角さん作はほれぼれとする。ほんとにこの人センスあるなといつも感心する。
 続いて推理将棋。こちらはうれしい全問正解。しかも全問短評が採用された。ぼくが短評を書くのは推理、パズル、フェアリーだけだが、これにはびっくり。
 そして、フェアリーの神無一族の氾濫。これは12月号の感想に書いたように激ムズ。3番以外は手も足も出なかった。みなさん同じのようで全解答者16名のうち1題以下正解者が9名と過半数だ。ところで、このコーナーは当選者が5名もあってそのうちに選ばれた。誌代入帖かと思ったら...という話はTwitter(Xか)に書いた。しかし倍率3倍というのはなんとももったいない。半期に一度の力だめしというのは理解できるけれど、もうちょっと客寄せも考えたらいいんじゃないかな。今回ひとつだけ解けた3番はやさしくてとても楽しい作品。これを1番においたらよかったのでは。

 今月の1作は、上記の短編コンクール17番佐宗章弘氏作11手詰。初形が「7'」で詰上りが「8'」という立体曲詰で、使用駒が盤面玉2枚、角2枚、金4枚、持駒銀4枚という駒種趣向という珍品。手順はいたって平易だが、条件を鑑みればよく作ったものと感心せざるを得ない。時節柄、藤井七冠→八冠達成の祝賀詰だろうとは予想がつく。しかし「'」がちょっと意味不明だなと思っていたら、解説記事によれば、「'」の位置にあるのは攻方玉なので、これは7王→8王の意だとのこと。そこまで考えてあるのか。あっぱれでしょこれ。なんで41位なの。

 

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詰将棋パラダイス2023年12月号短編コンクール17番佐宗章弘氏作

2024年2月14日 (水)

詰将棋パラダイス2024.2月号

 詰将棋パラダイス2月号、到着は1月31日。結果稿は11月分。学校は期末で難しかったので、高校が2題と短大が1題解けていない。高校でも解けないことはままあるが、2題も無解というのはちとふがいないな。解けなかったのは高23と25。高23はずいぶん考えて実は解けていた。解説みたら正解だったのだけど、初手53金に55玉の変化が詰ませられなかった。54金打で詰んでるのかあ...。詰まない変化は飛ばせばよかったのだが、どうも収束が作意っぽくない気がして気が引けた。ダメ元で書いて出せばよかった(笑)。ラストの高25は降参。この作者は苦手で、年末の短コンも最後まで苦労させられたのを思い出す。昨年はこんなで400点台そこそこで終わった気がする。

 推理将棋は2題。驚異の561番は普通に考えると絶対ムリなので、先手玉への王手をからめるのだろうとは思ったけど、それでも手数が足りない。逆王手の舞台つくりがわからなかった。それにしても最後をどうやって不成で詰めるのだろうと不思議だったが、見事なものだ。ほんと中村さんの妙技にはいつも感心させられる。その中村さんの登場100回記念作が今月出題されている。100に引っかけた問題だけど、これだけの条件でほんとに探せるのか。

 今月は将棋パズル雑談の月。93番のプルーフゲーム(PG)が非限定手順でおかしいなと思っていたら案の定余詰だった。先月の推理将棋もそうだけど、こういうのはもれなく検討するのが大変だろうな。ただ、先月も書いたけどPGは局面が開示されているので、コンピュータに解かせるのはできそうだ。ひょっとしてプログラムあるのだろうか。94番の配置問題はおもしろかった。こんなのできるのかという感じだが、やってみると意外とスラスラ進んで、玉の位置だけ注意すればよい。完成してよくみると先手の合法手がない。で、あわてて17香をひっくり返す。

 巻末のフェアリーランドは10題中7題正解。青木さんの3番はおもしろかったな。最後の審判というヒントがなかったら堂々巡りしていたかもしれない。さて今号は昨年の年間成績が発表されていて、ぼくはめでたく3年連続皆勤賞。成績は82題中58題で正解率71%だった。昨年よりちょっと下がったけど、なんとか7割をキープできたからよしとしよう。あとは藤井8冠記念祝賀詰の結果発表があった。ぼくは結局フイソウVの5題しか解けなかった。祝賀詰にしては難しかったようで、解答総数60名はちょっとさびしい。錚々たる出題陣をそろえたのはいいが、おめでたいご祝儀なのだし、もう少し易しくして客寄せしたほうがよかったのでは。短期間だし仕方なかったのかな。

 今月の1作は、上記のフェアリーランド3番青木裕一氏作(ばか詰受先)20手。最後の審判というのは同一局面4回は千日手になるので王手をかけられないというルールを利用した縫田光司氏の作品のこと。知らない人には説明しにくいので手順を書くと、45歩同角25玉36角34玉45角25玉36角34玉45角25玉56角14玉47角13玉23歩成同玉24歩34玉56角と進むと初形と同じ局面になり、ここで受方が45歩と合駒すると攻方は同角以外の応手がなく、この手が4回目の同一局面かつ王手のために指せないので、つまり受方の45歩合という手は打歩詰になり打てないので詰みという寸法。まったくすごいこと考えるものだよ。

 

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 詰将棋パラダイス2023年11月号フェアリーランド3番青木裕一氏作(ばか詰受先20手)

2024年2月 6日 (火)

パズルBOX15

 やっと終わったパズルBOX15。昨年7月発売だから半年以上経つが、その間パズル・ザ・ジャイアント(PG)36ザ・ペンシルパズル(PP)2024を解いたりしていたので、正味1月半というところだろうか。しかしパズルBOX(PB)はおもしろい。ニコリの別冊は毎年発売のPG、PPとたぶん隔年のPBとがあるが、なかではこれが一番好きだ。なんといっても本誌ではふだんお目にかかれないマイナーパズルが満載なのがうれしい。このPB15も載っているパズルはなんと66種類。定番のレギュラーパズルはもちろんおもしろいが、毎日解いているとやはり飽きる。箸休めにたまには変わったパズルを解きたいが、それがなかなかお目にかかれない。PBはその数少ないチャンスなのだ。後記に、PBシリーズはリニューアルを検討中と不隠なことが書かれているが、なんとか継続してもらいたいと思う。

 収録パズルは全399題とのことだが、数独、ふくめん算、虫食い算、計20題はパスしたので、解いたのは379題。気になったものに〇をつけていくと次のよう。ダブルチョコ8、ペンシルズ7、ウソワン5、ヘルゴルフ2、LITS6、天体ショー5、美術館8、やじさんかずさん5、カントリーロード5、波及効果8、バッグ5、タイルペイント2、ボーダーブロック4、フィルオミノ7/8、黒どこ6/8、ブロックパズル6。マイナーパズルは解き方を忘れていたりそもそも知らなかったりするので、なかなか苦戦する。似たようなパズルで微妙にルールが違っているのがごっちゃになったりもするし。こうしてみると古いパズルにもおもしろいものが結構あって、バッグとかボーダーブロックとか楽しめた。

 その本誌を終わって最後に取り組んだスーパージャイアント(SG)の2題、ぬりみさきとボーダーブロックがすこぶるおもしろかった。ぬりみさきは小盤面のはいくつも解いているがSGは初めて。大きくなると全然違うパズルなのが意外だ。これはみさきをどうつくるかというよりは、〇をうまくかわして全体をつなぐパズルとなっている。そしてボーダーブロック。これは残念ながらギブアップ。苦心して9割方埋めたところで中央下部で破綻した。離れた数字を迂回してつなぐところなどナンバーリンク的ひらめきを要求される。それでいて理詰めにコツコツ埋めていく緻密さが必須で、えいやっとやるとたいてい失敗する。これ1題に3日かかってそれでもできなかった。脱帽。大判になると格段におもしろくなるパズルってあるので、定番ばかりじゃなくそういうマイナーなのもぜひPGシリーズに採録してほしい。

 

240206 
パズルBOX15

2024年1月20日 (土)

パズルBOX15の出題ミス

 いまだに解き続けているパズルBOX15。すでにパズル・ザ・ジャイアント37が届いてしまったのにまだ終わらない。今日は手をつけていなかったオモパ・スポットライトを片付けよう。が、ビルウォークの1番でハタと手が止まる。あれおかしいな。一番易しいはずの初問なのに解けない。全消しでやりなおし。やっぱり解けない。どう考えても変だ。これ論理的におかしいだろ。3.5階がないと解けない。で、不本意ながら巻末の正解をチラ見する。ええ、答が間違っている。これは詰将棋でいう不詰、誤出題か誤植に違いない。

 ニコリのwebページに正誤表がどこかにあったような気がするので見てみることにする。というわけで、宣伝ばかりで必要な情報が見つけにくいニコリのページをあちこちさがしまわってやっと発見した。ホームページから下の方の「NEWSお知らせ」→もっと見る→前の記事10件→「2023年7月7日「パズルBOX15」に出題ミスがありました」。なんとパズルBOX15には合わせて3ヶ所も間違いがあったのだ。

・p.30 スラローム6番に別解あり。
・p.57 ビルウォーク1番は解けない問題。
・p.102 チョコバナナ3番の答えが誤り。

 いずれも修正図が付されている。別解(余詰ね)や答えの誤りは罪が少ないが、解けない問題は罪作りだ。採用時には編集子が解いているはずなので、たぶん製版時の誤植だろう。しかしこんなwebページの奥深くでお詫びしても見る人は少なかろう。もっとわかりやすく表紙にリンクをおくとか、本誌のゴメンペコンコーナーに載せるとかしたらいいんじゃないかな。

 ということで、パズルBOX15のビルウォーク1番の正しい図は以下です。そうだよね。

 

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パズルBOX15のビルウォーク1番(作●B2)修正図

2024年1月15日 (月)

詰将棋パラダイス2024.1月号

 詰将棋パラダイス1月号、到着は1月3日。結果稿は10月分。今月は保幼小中高と無事だったが、短大は2題無解に1題誤解。このへんが実力ではある。相変わらず高校がおもしろく、まずは評点最高の20番。32飛同玉はこうしかないところで、3手目に92飛という最遠打が出現、しかも角の利き筋だ。なのだがなぜかこれは絶対こうだろうと瞬時に読めた。作者名の呪文かもしれない。それから17番。これが一番最後まで残った。コンパクトな配置で持駒なし。一見簡単に詰みそうだが、これがのらりくらりとかわされて詰まない。からくりを発見したときにはえーっとびっくり。これが評点最下位とは驚きだ。

 推理将棋は久々に全題正解。いつ以来だろう。ただし最後の558が余詰作だった。それもかなりの余詰順があって作意解は1人もいなかったというからびっくり。ちなみにぼくの解答は、76歩42金33角生54歩42角成62玉31馬77角生同桂〇〇53馬同玉64角同玉74金同玉75銀迄17手。○○は1手パスなので実質16手だ。収束はきれいに決まったのに作意とはまるで違っていた。最終図があるプルーフゲームと違って推理将棋はソフト検討できそうもないので、検討が大変だろうなとは思う。

 フェアリーランドは7題中4題正解。4題もあったQ詰が1題しか解けなかった。これには手こずっている人が多いようで、Q詰4題はいずれも6割以上の無解者がいた。フェアリーは幅が広いので、よほどのエキスパートでもないとオールラウンドに対応するのは難しいものだ。今月の問題はうってかわっていずれもすんなり解けたが、これは新年のお年玉出題だろう。お年玉といえば、今月号は他のコーナーもわりあい解きやすい作品が多くて気を良くしている。もちろんこれはぼくの実力が上がったのではなく、新年号効果に過ぎないのだが。

 今月の1作は、上記の高17長谷川雄士氏作17手詰。初手32飛成で簡単そうだが、これがどうやっても詰まない。さればと24飛とこちらから追っても行ったりきたりするだけでダメ。24飛12玉14飛22玉33桂成同玉34飛右23玉で元にもどってしまう。変だな。しばらく考えて、この局面から32飛成とやると、上部へ逃げ出されたときに44飛の効きが通っているのでつかまることにやっと気づく。つまり45桂が邪魔駒だったというオチだ。しかしこの初形で玉が36まで逃げるとは。どうしても5×5の枠内で考えてしまうので盲点になっている。

 

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詰将棋パラダイス2023年10月号高等学校17番長谷川雄士氏作

2024年1月 5日 (金)

パズル通信ニコリ185号

 昨年12月発売のニコリ185号をやっと解き終わった(クロスワードと数独を除く)。入手したのは12月14日だったので、ちょうど3週間かかった。年内に終えるつもりだったのだが、最後に残ったスーパージャイアント(SG)2題と脱帽パズルが難関で正月明けになってしまった。まあ、だいたい1ヶ月以内が目安なのでこんなものだ。そういえば、今号の巻末応募ハガキの質問事項が、「パズル通信ニコリ」掲載のパズルを3ヵ月でどのくらい解いていますか?、というのだった。早い人は1週間もかからないで解いてしまうんだろうし、3ヶ月でも解き終わらない人もいるだろう。ニコリは昔月刊だったり隔月刊だったりした時期があるので、また何かそのあたりを検討しているのだろうか。

 今号の大盛りはナンバーリンクだった。ナンバーリンクは古くからあるパズルで、ペンパ本でもレギュラー扱いなので、人気があるのだろう。ただ、この種のパズルには珍しく、理詰めでは解けないので、好き嫌いが分れそうなパズルだと思う。ぼくは好きだけど。まずは盤面をじっと眺めて筋を探す。ここをこうしたらここがこうなってと頭の中で試行錯誤を繰り返す。行けそうだとなったら線を引いてみる。ピタッとはまりだすと後はうまいことスラスラと進んで完成する。が、運悪く途中で引っかかるとどうにもならなくなって、全消しやり直しとなる。まるで詰将棋を解いているようだ。詰将棋もパズルの一種だが、理詰めでは解けない。盤面を眺めてあれこれ考えるところから始まり、一旦、筋に入ればあとはするすると解ける。似ていると思う。だからどちらも好きなのかもしれない。ひらめきのパズルなので難易度表記はあてにならないと思う。今号の問題では23番がぼくには一番難しく、最難関の着順発表問題は意外とやさしかった。

 レギュラーパズルで難しかったのはスリザーリンクの6番。あと冒頭に書いたように、SGは2題とも手ごわく、カックロはまだしもへやわけはなかなかスラスラ行かず、少しずつしか進まない。黒マスの連鎖がけっこうややこしく、最後に残った中央部はずいぶん考えさせられた。それと、おまけのような脱帽パズルのスリザーリンク・ザ・ジャイアント。1998年の作品で、おさかな牧場さんとは懐かしい名前だが、これが難しい。先読みが必要であちこちにペンディング個所ができてつながらない。年末年始に一杯機嫌でやったせいもあるが、この3題には時間がかかった。

 オモロパズルのコーナーではシンカミノが早くも昇格決定。これなかなかトリッキーでおもしろい。意外なところへつながるというのもあるし、ブロックをどこに増やすかで一見不可能が可能になる。5番はずいぶん考えさせられた。大きいサイズだともっとおもしろくできそうだと思う。押し出されてチェンブロが今号でおしまい。どうも位置づけが今一わからないが、一旦ここに連載されたものは定食という名のレギュラーになれなくても、不定期掲載(二軍?)扱いらしいから、まだあちこちで出会えるだろう。一方で残ったチョコバナナは世界選手権(WPC)にも出題されたそうだから、安泰だろうか。3番とかWPCの問題はなかなかおもしろかった。あと、地味に難しかったのが新連載マンガにパズルありのクロスワード。これは怒り顔じゃなくて涙目だろうな。

 おかしかったのがゴメンペコンコーナーで、前号の「てんびんでコイン4枚をゲットせよ!」に平易な別解があったので難易度を修正するという記事。ぼくはまず4枚ずつ載せるという解をあみだしたのだが、結構考えたものだ。これがたぶん作意解?で、今号の解答をみたら、あまりに単純な解法があったのにはびっくり。中編詰将棋に5手の早詰があったようなものだな。人力には限界があるのでAIに頼れないパズルの検討は大変だ。

 最後になったけど、なんと前号の懸賞パズルに当選していた。このところ毎号応募してはいるが、ときどき当たる詰将棋パラダイスよりかなり倍率高そうだから、当たるなんて思ってもいなかったのでびっくり。三等のニコリカードってなんだろうと楽しみに待っていたら、月末にパズルポストカードが3枚とどいた(写真はこちら)。ありがとうございました。さて、パズル・ザ・ジャイアントVol.37が届く前にパズルBOX15の続きをやるとするか。

 

240105 
パズル通信ニコリ185号

 

2023年12月14日 (木)

詰将棋パラダイス2023.12月号

 詰将棋パラダイス12月号、到着は12月4日。結果稿は9月分。ここのところ今月は出来が悪くと言い訳ばかり書いているような気がするが、今月は小学校から短大まで全題正解だった。短大の全題正解なんて何か月ぶりだろうというくらいで、めでたいことだ。右上にコンパクトに収まって解きたくなるような作品が多かったのも一因だろう。総評に同様の感想が並んでいるので誰しも同じのようだ。今月は高校も力作ぞろいでおもしろかった。いずれも高評点なのがそれを物語っている。高13とか高15とか、こういう主張のはっきりとした作品はたぶん担当者好みなのではないかなと推測。元はデパートの担当をされていたし。

 というわけで高校は注目なのだけど、担当の長谷川さん将棋もお強いようで、社団戦のページをみてびっくり。16戦全勝とはすごい。しかし、ふだんは斜め読みしかしていなかったこの記事、たまたま目について読んで、その手に汗握る綱渡りの展開には驚かされた。まさに筋書きのないドラマ、これは今月必読の記事では。ぼくは指す方は(も?)からきしだめだが、誌上で名前を見知っている方々の実力とその結果には、ただただおめでとうございますとしかいえない。

 話が逸れた。詰棋校はまずまずの結果でにんまりしているところへ水を差すように、他のコーナーがいけない。まずは幼稚園5番。解説にある誤答3名にはいってしまった。なんで間違えるかねえとしかいいようがないところ。あとはアマ連杯握り詰コーナー。簡素な駒配りで取っつきやすかったので全部解けたのだが、2番がちとややこしくて間違い。難解という評が多いので見かけよりは難しかったらしい。もうひとつ、彩棋会作品展。ここは地元なのでできるだけ解くようにしているのだが、3番の罠に見事に引っかかった。1/3の解答者が誤答というからまあぼくが引っかかるのは意外でもなんでもないか。せっかく山田修司氏作が解けたのに全解を逃して残念。

 あとは推理将棋はいつものように1題。ここが定位置になった感があるな。といいつつ実は先月号は久々に全題解けたので、来月号を楽しみにしよう。フェアリーランドは惜しくも1題解けなくて8題。いつも書いているが自殺(自玉)詰は大の苦手で、宮田七段の感想にまったく右に同じだ。ところで、12月号のフェアリーは神無一族で、これはまた解けそうなのが見当たらない。客寄せのはずの最初の協力詰が311手でかなり難しいと書かれていては意気阻喪するな。

 さて12月号は短編コンクールの月で、今回は久しぶりに11手詰だ。中学校クラスだが50題となるとなかなかぼくにはしんどい。残り半月でまだ解けてないのが何題かある。おかげで同人室はまったく手つかずだし、年末までに間に合うだろうか。そういえばそこまで余裕があるかどうかは別として、やさしい大学院がないのはちょっと残念。

 今月の1作は、高13弘中祐希氏作17手詰。この簡素な配置からまったく予想もしていなかった桂馬の4段跳ねが飛びだすとはすばらしい。今年の紹介作の掉尾を飾るにふさわしい1作と思う。

 

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詰将棋パラダイス2023年9月号高等学校13番弘中祐希氏作

2023年12月 8日 (金)

ザ・ペンシルパズル 2024

 10月発売のニコリ別冊ザ・ペンシルパズル(PP)2024をようやっと解き終わった。パズル・ザ・ジャイアントVol.36をやっつけてから取り組んだので、かれこれ2ヶ月近くかかっている。お世辞にも早いとはいえないが、とりあえず本誌12月号到着には間に合ったのでよしとしよう。

 毎年1冊出るこのPP、現在の様式になって5年目で、本号はレギュラーパズル10種が計257題掲載されている。内訳は以下の通り。

・ダブルチョコ(S16,M8)
・ナンバーリンク(S16,M10,L1)
・ぬりかべ(S16,M10,G1)
・ましゅ(S16,M10,G1)
・フィルオミノ(S16,M6,G1)
・チョコバナナ(SS4,S16,M1)
・へやわけ(S16,M10,G1,SG1)
・ヤジリン(S16,M10,G1,SG1)
・スリザーリンク(S16,M15,G1)
・カックロ(S3,M16,G1)
S/M/L/G(ジャイアント)/SG(スーパージャイアント)は盤面サイズ(ナンバーリンク、スリザーリンク、カックロ以外は定型)

 このうち、ダブルチョコ・ナンバーリンク・へやわけ・ヤジリン・スリザーリンク・カックロの6つは5年間連続して掲載されているので、バリバリの人気レギュラー枠とみていいだろう。それ以外のエントリは以下のようだ。

・2020 ペンシルズ・美術館・ましゅ・(ミッドループ)
・2021 ペンシルズ・ましゅ・フィルオミノ・(ドッチループ)
・2022 シャカシャカ・ぬりかべ・(チェンブロ・ドッチループ)
・2023 スラローム・美術館・(チョコバナナ・チェンブロ)
・2024 ぬりかべ・ましゅ・フィルオミノ・(チョコバナナ)
カッコ内はニューパズル枠

 ニューパズル枠を除くと、ましゅが3回、ペンシルズ・美術館・ぬりかべ・フィルオミノが各2回、シャカシャカ・スラロームが各1回となっていて、このあたりが準レギュラーという位置づけなのだろう。数独は別格としても、波及効果、ひとりにしてくれ、四角に切れ、ぬりめいず、ノリノリあたりが出てこないのがちょっと意外だ。

 それはともかく、今号で気になった作品は、まずダブルチョコ19、大技はないものの細かい切片で考えさせられる。ナンバーリンク27、数字ペアの動きが美しい、ペアで動く部分が多く複線ラインが決まるので難しくはない。ぬりかべ27、結構難しい。ましゅ27、細かい折衝がめまぐるしくつい間違え、破綻した。フィルオミノ22、末端処理の連続がおもしろい、最後も小分割。チョコバナナ18、一瞬どこから手をつけていいか考えた、こういうことできるんだ。へやわけ16、分断縛り不使用が斬新。ヤジリン27、これも結構難しくてあえなく破綻。スリザーリンク30、なぜか解きにくい。カックロはあまり特徴ない感じ。巻末のSG(ヤジリン、へやわけ)は、いずれも大判の特性が生かされていておもしろかった。特にへやわけは、盤面一杯に波及する大技が見事。

 

231208 
ザ・ペンシルパズル2024

 

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