カテゴリー「心と体」の記事

2022年9月 5日 (月)

4回目接種

 新型コロナワクチンの4回目接種については、現在のワクチンが流行中のBA.5株に対応していないこともあって、あまり気乗りしないのも事実だ。今月からはオミクロン株にも対応した二価ワクチンが提供される予定とあっては、そっちを待った方がいいんじゃねという気もする。一方でその二価ワクチンはBA.1に対応したものでBA.5に対する効果は低いという話もある。結局、ウイルスの変異のスピードにワクチン開発が追いついていないってことじゃないか。これではわれわれ一般人は判断のしようがない。札幌市のわれわれの年代の4回目接種率は9/2時点で49.9%だそうで、みんなの揺れ動く胸の内を反映しているかのようだ。

 ネットをいろいろ探したら、阪大の忽那賢志氏の「オミクロン株対応ワクチンの接種開始まで待った方が良いのか?現時点で分かっていること」という8/28付記事があって、これがすこぶるわかりやすい。カップヌードルの比喩など秀逸で、難しい専門知識の一般向け解説のお手本のようだ。で、肝心の結論は、先の見通しが立たないのでとりあえず打っておくのがよさそうとのことなので、近所のクリニックに空きがあったので今日出かけて接種を受けてきた。

 よしよし、これでモデルナ→モデルナ→ファイザー→ファイザーの順で4回目を完了だ。と思いきや、同じ著者のアップデート記事「オミクロン株対応ワクチン これまでに分かっていることと、まだ分かっていないこと Q&A」が9/4付で公開されていたのを知った。え、なんだよもう打っちゃったよ...。

 

 

220905
文中9/4付記事より

2022年5月 4日 (水)

生薬効果

 昨日の話の続き。次は本線の感染性胃腸炎に処方された薬について。ぼくはふだんあまり医者にかからないので、薬をもらってくると物珍しくつい調べてしまう。といっても今は薬局で説明を書いた紙を一緒にくれるので手間暇はかからない。写真の左からガスモチン・アルサルミン・レベニンS(3剤混合散薬)、ストロカイン(錠剤)、フェロベリン(錠剤)、チアトン(カプセル)の4種類。散薬なんてのはいまどき珍しいような。いかにも胃薬という感じがする。

 それはともかく、おおと思ったのが薄橙色のフェロベリン錠剤で、成分がベルベリン・ゲンノショウコエキス配合だという。生薬ではないの。ベルベリンならよく知っている。代表的なイソキノリンアルカロイドでメギ科植物成分だ。メギ科というのは原始的被子植物である多心皮群に属するちょっと変わった分類の植物で、昔興味を持ってちょっと成分探索を試みたことがある(後記:ぼくの植物分類の知識は40年前の水準なので現在は変わっていると思います)。といってもここいらで見られる種はほとんどなく、低山の林内に今頃花を咲かせるサンカヨウくらいしか手に入らなかった。その根の成分として簡単に結晶性成分が得られ、調べてみたらポドフィロトキシンというリグナンの1種だった。既知化合物だったのでそれはそこでおしまいとなったが、その縁でうちの裏庭にはサンカヨウが1株植えてある。ゲンノショウコのほうもよく知られた生薬で、よく効くから「現の証拠」と名付けられたというのは有名な話。ゼラニウムの仲間でこちらは豊富なタンニン成分が活性の元となっている。

 ぼくは特に天然自然志向というわけではないが、こういう天然生薬をみると親近感をおぼえて、なんとなくこいつは効きそうだなと思ってしまう。昔は天然物化学屋のはしくれだったもので。

 

220504 
感染性胃腸炎の処方薬

 

2022年5月 3日 (火)

新型コロナ抗原検査

 5月の幕開けは散々なスタート。一昨日夜から強烈な下痢と嘔吐に見舞われてほとんど眠られず、翌朝には38度の発熱という症状に。これはウイルス性胃腸炎かな、食べ物に思い当たるものはないし同じものを食べている連れ合いはなんともないけど。朝になってもむかむかして何も食べられないし、さりとて熱があると気軽に病院にも行けないしどうするかなと思っているうちに、連れ合いがさっさと発熱外来紹介窓口に電話をかけ出した。住所はどこですかと聞かれて近くの病院を紹介してくれるのだが、篠路といわれて二の足を踏む。試しに近所のクリニックに電話してみたところ、幸いにも発熱外来をやっていて13:15に来てくださいということになった。

 こんなのは初体験なので興味津々で行ってみると、まずすぐに一番奥の隔離室へ連れていかれて、検査結果が出るまではそこに缶詰になる。問診票を書いて待つと、医者が簡易防護服を着て現れて、アクリル板、顔面シールド、マスク越しに会話。その後、テレビでよくみるように、鼻から細長い綿棒を差し込んでぐりぐりと検体を採取された。これはけっこう痛い。経鼻内視鏡はやったことがあるがあれは麻酔してるからな。結果が出るまで30分かかりますといわれて医者は消え、放置される。しかたないので携帯で時間をつぶす。30分後に呼び出されていつもの診察室へ。これで陰性だったかなとわかる。あとは型通りの診察で感染性胃腸炎でしょうと薬を処方される。コロナ検査の結果は、キットを見せてくれて陽性だとここにもう一本バンドが出るので、陰性ですと説明された。

 ずいぶん簡単なキットなんだな。ネットで調べると、キット表面の六角形に検体溶液を滴下し、右の橙色部分をギュッと押して正確に30分待つだけという。「r」表示部がコントロールで、コロナ抗原があると「T」の位置にもう一本バンドが出る。見かけは電気泳動っぽいがどうみてもそれは無理だ。裏返してみると単にろ紙片様のものがはさまっているだけで拍子抜け。想像するに橙色ボタン部分の裏にふくらみがあるので、ここを押すと溶離液が染み出していってペーパークロマトのように左へ展開されていき、ちょうど30分で目的抗原がマーカー位置にくるようになるのだろう。後処理もなにもないのであらかじめ抗体や発色剤は入れてあるのだな。使用前の写真を見るとコントロールはあらかじめこの位置に塗布してあるようだ。短時間で数をこなすためのキットだから単純化されているのだろうが、うまくできているものだ。

 

220503 
キット表面(上)、裏面(下)(スケール入れるの忘れた、全長8.5 cm、全幅1.5 cm)

 

2022年4月14日 (木)

スタチンの威力

 さて、投薬開始から2ヶ月後の診察日がやってきた。血中コレステロール値(LDL-C/HDL-C)は、前回が164/96だったのが今回は93/116となっていた。驚いた。たった5 mgの小さな錠剤を1日1回服用するだけでこんなに下がるのか。さすがスタチン。大したもんだなあ。
 体内のコレステロールは食餌由来と内生由来とがあり、外来から入ってくる量によって内生合成量がコントロールされているので、その比率は1/2~1/4といわれている。とすると計算上は体内生合成量の60%くらいが阻害されていることになる。

 いや薬はよく効くんだよ。それは身にしみてわかっている。1992年に研究室を移って以来定年までの26年間、ぼくは食品機能化学研究室に在籍して、食品中の機能性成分の探索研究を行ってきた。そのときにポジコンに使うのがたいていは同じ活性をもつ薬剤で、そのほとんどは食品中の成分など足下にも及ばないくらい高い活性をもっていて、いつもため息しか出なかったものだ。もちろん日常的に食べる食品に薬剤ほども高い活性の成分がはいっていたりしたら逆に危険でもあるので、ほどほどの活性というほうが望ましいという面はあり、要は使い分けということになるのだが。

 スタチン系薬剤にはまれに筋損傷という副作用があり、薬剤師さんに筋肉痛とか出ませんかと訊かれた。それは感じないけれど、今日の血液検査項目のなかでクレアチンキナーゼ(CK)活性がいつもより高く、上限値を少し超えていた。単なる一過性のものかもしれないし、CKは運動などでも上昇するので春先になって運動量が増えたせいかもしれない。これは次回の課題ということにしておこう。

 

 

220414

2022年3月30日 (水)

交差接種

 新型コロナワクチンの追加接種をやっと完了。本来なら2回目から7ヶ月経過後すぐの今月初めに打つつもりで、集団接種会場での予約も済ませていたのだけれど、よんどころない事情でキャンセルとなって仕切り直しして、今日近所のクリニックで接種を受けてきた。3回目接種は思うように進んでいないという実情を反映してか、2回目までは取れなかった近場の予約が簡単にとれたので、家を出てから帰宅まで30分ちょっとというお手軽さで楽ちんだった。
 ぼくらの場合、1,2回目は武田/モデルナで、3回目はファイザーの交差接種になった。交差接種の是非についてはいろいろ言われているが、ほとんどのケースが最初がファイザーで追加がモデルナの場合の議論で、その逆の話はあまり聞かない。効果に関しては大差ないだろうけれどファイザーの副反応は未経験なので、明日どうなるかな。

 

 

220330
追加接種完了

2022年3月29日 (火)

語音聴力検査

 加齢性難聴で補聴器のお世話になっている母を、ここしばらくとみに聞こえが悪いので耳鼻科に連れて行った。難聴には伝音性と感音性があって、中耳より外の伝音が原因の伝音性難聴は補聴器によって100%回復するが、加齢性難聴の原因であるより内側の感覚機能低下による感音性難聴は100%回復は難しいというようなことは、これまでも知っていた。しかし、今回普通の聴力検査のほかに語音聴力検査なるものがあることを初めて知った。
 今回受診したのももとはといえば、難聴だとしても大声で話せば聞こえるはずなのに、なかなか話が伝わらないのが変だなと思っていたのが原因だ。語音聴力というのは音自身の聞こえではなく、単音節語音の弁別能力のことで、普通の1000 Hzや4000 Hzの純音ではなく、実際にアとかウとかの語音を聞いて聞き取り能力(語音明瞭度)を検査する。やってみるとそれがほとんどできていないことが分かった。
 音自体の聞こえも低下しているのは事実だが、それ以上に語音の聞き取り機能が低下しているので、大声出してもあまり効果がない。なるほどなあと腑に落ちた。治療のしようはないが補聴器を調整すればある程度は回復するらしいので、それでなんとかするしかないが、なかなか難聴というのも奥が深いものだ。母どころかぼく自身ももう高音域の聞き取り力が低下しているし、今後はそんなことにもなりかねない。はあ、老々介護で教えられることが多いな。

 

2022年2月17日 (木)

投薬開始

 今日は定期的に通っている血液検査日。もともとは白血球数の減少だったのだが、そっちはほとんど問題なくなっていて、最近はそれよりも血中コレステロール値が高いのが経過観察対象になっている。前にちょっと書いたが、次にこれくらい高かったら投薬始めますかといっていたのが、次には少し下がってじゃあもうちょっと様子見ましょう、という繰り返しでなかなか投薬が始まらない。

 で今日の値は、LDL-C 164, HDL-C 96 とまたちょいと高い。ぼく「薬はまだいいですか?」、医者「ずっと140超えているし飲んだほうがいいんですけどね、どうします?」、ぼく「おまかせします(あんたが決めろよ)」、医者「じゃ薬出しますか」、ということでやっと投薬開始となり、シンバスタチン5 mg錠をとりあえず60日間処方された。

 スタチン系薬剤は、コレステロール生合成につながるメバロン酸経路の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素の阻害剤で、日本で発見された有名なものだ。学生時代に二次代謝や生合成の勉強をしている頃に、ちょうど三共の遠藤章氏らがメバスタチン研究を展開して大きな話題になっていた。それからの一連の薬剤開発と今日の隆盛はいわずもがなで、いまやコレステロールといえばスタチンだ。ぼくもとうとうそのスタチンを飲むようになったかと思うと感慨深い。2ヶ月後の検査が楽しみだ。

 

220217
シンバスタチン

2022年2月15日 (火)

3回目接種券

 そろそろだなと思って待っていた新型コロナワクチン3回目接種券が昨日届いた。65歳以上の高齢者の方は2回目接種から7か月経過後ということで、ぼくらは2回目が7月26日だったので2月26日以降ということになる。接種会場は個別医療機関(原則かかりつけ医)か集団接種会場だが、うちはかかりつけ医などというものはもたないので集団接種会場へ出向くことになる。1,2回目のときは札幌コンベンションセンターの大規模会場で接種したけれど、3回目はそこはやってなくて各区の区民センターが会場となっている。
 ということで札幌市のワクチンNAVIページから予約状況を見てみた。住んでいる区にかかわらずどこの会場でも選べるようで、現在のところ2月27日までの予約を受け付けていた。1回目のときは確か水曜日に翌週から2週間の受付開始だったから、たぶん今出ているのは2月9日予約開始分なのだと思う。会場にもよるが最初の時とは様変わりして予約状況は余裕があるようで、ヨーイドンでアクセスしなくても大丈夫のようだ。集団接種会場はモデルナなので敬遠されているというよりは、2回目接種日から起算して個々の接種開始日が決まるので、前回の接種数が律速になって大勢が集中するということがないのだろう。3月はいろいろとイベントがあるので、早いうちに打ってしまおう。

 

 220215
3回目接種券

2021年9月18日 (土)

推算糸球体濾過量

 先々週の人間ドックの結果報告が届いた。今年は予約を入れるのが遅くなって8月初めに電話したら、午前コースだと2月になりますといわれびっくり。新型コロナ禍で一日の受入数をしぼっているせいかもしれない。それにしても2月とは。午後コースでも年末だというので、ん~そこをなんとかと頼んだらキャンセルによる空き枠を見つけてくれて9月頭にすべりこんだという顛末。たしかに行ってみると待ち人数が少なく、おかげで検査がスピーディーに進んでいた。そういえば昨年もそうだったかも。

 さてその結果報告。腎機能にC判定(要経過観察)がついていた。たしかにいつもクレアチニン値は高くて上限(1.00)ぎりぎりだからなと数値を見たら0.99だった。あれ収まっているじゃん、と思ったらその下のeGFR値が58.9でLマークがついている(標準は60以上)。微妙だなあ、そもそもeGFRとはなんぞや、と調べてみた。eGFRはestimated glemerular filtration rateの略で推算糸球体濾過量とのことだった(rateだから率じゃないのかなという気もするが)。大層な名前だが、要は血中クレアチニン濃度に年齢と性別のファクターを掛けたもので、腎機能の指標としてもちいられている。筋肉で生成する老廃物であるクレアチニン量は年齢によって変化するので、年齢によって補正したということだろう。で、その計算式は次のようだ(男性の場合、女性は0.739を掛ける)。

  eGFR = 194 × Cr-1.094 × Age-0.287 (Cr:血中クレアチニン濃度 mg/dL, Age:年齢)

 どこからどう導出されたものやら知らぬがずいぶん細かいものだ。確かに年齢の係数は負のべき乗なので高年齢ほど小さくなる。どのくらい違うのか試しに計算してみたら、クレアチニン濃度を上限の1.00とすると、70歳(57.3)、60歳(59.9)、50歳(63.1)、40歳(67.3)、30歳(73.1)となった。なるほどね、ぼくはだいたい上限近い値だったので、60歳くらいまでは正常範囲だったのが、年齢が上がるとともに低値の警告灯が点灯したというわけだ。クレアチニン値は筋肉量によって変わるそうなので、当然個人差があり年齢のファクターだけでは判断できないだろう。ぼくはたぶん同年代の人よりも筋肉量は多いだろうから、それを勘案すれば心配するにはあたらないのではないか。まあ11月には定期血液検査で斗南病院へ行くからそのときにきいてみるとしよう。

 

210918
eGFR早見表(日本腎臓学会webページより)

2021年7月26日 (月)

ワクチン接種2回目完了

 やっと1回目の接種から4週間が経過して、今日無事に新型コロナワクチンの2回目の接種を完了した。4週間というのは結構長く、前回がずいぶん前のことのように思える。その間、ワクチン供給不足による接種受付停止や遅延などが起こって気をもんだけど、とりあえず一安心。気になる副反応は、1回目は2日間くらい接種部位に痛みがあったていどで済んだが、2回目の方が発現頻度が高いらしいのでどうなるかな。ちょっと楽しみだ。いずれにせよこう連日暑いとどこかへ出かけようという気にもならないし、おとなしくオリンピック観戦でもしているとしよう。

 

210726
予防接種済証(臨時ってなんだろう)

より以前の記事一覧

CLICK !

  • おもしろ有機化学ワールド



twitter

2022年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
無料ブログはココログ