パズルBOX15
やっと終わったパズルBOX15。昨年7月発売だから半年以上経つが、その間パズル・ザ・ジャイアント(PG)36やザ・ペンシルパズル(PP)2024を解いたりしていたので、正味1月半というところだろうか。しかしパズルBOX(PB)はおもしろい。ニコリの別冊は毎年発売のPG、PPとたぶん隔年のPBとがあるが、なかではこれが一番好きだ。なんといっても本誌ではふだんお目にかかれないマイナーパズルが満載なのがうれしい。このPB15も載っているパズルはなんと66種類。定番のレギュラーパズルはもちろんおもしろいが、毎日解いているとやはり飽きる。箸休めにたまには変わったパズルを解きたいが、それがなかなかお目にかかれない。PBはその数少ないチャンスなのだ。後記に、PBシリーズはリニューアルを検討中と不隠なことが書かれているが、なんとか継続してもらいたいと思う。
収録パズルは全399題とのことだが、数独、ふくめん算、虫食い算、計20題はパスしたので、解いたのは379題。気になったものに〇をつけていくと次のよう。ダブルチョコ8、ペンシルズ7、ウソワン5、ヘルゴルフ2、LITS6、天体ショー5、美術館8、やじさんかずさん5、カントリーロード5、波及効果8、バッグ5、タイルペイント2、ボーダーブロック4、フィルオミノ7/8、黒どこ6/8、ブロックパズル6。マイナーパズルは解き方を忘れていたりそもそも知らなかったりするので、なかなか苦戦する。似たようなパズルで微妙にルールが違っているのがごっちゃになったりもするし。こうしてみると古いパズルにもおもしろいものが結構あって、バッグとかボーダーブロックとか楽しめた。
その本誌を終わって最後に取り組んだスーパージャイアント(SG)の2題、ぬりみさきとボーダーブロックがすこぶるおもしろかった。ぬりみさきは小盤面のはいくつも解いているがSGは初めて。大きくなると全然違うパズルなのが意外だ。これはみさきをどうつくるかというよりは、〇をうまくかわして全体をつなぐパズルとなっている。そしてボーダーブロック。これは残念ながらギブアップ。苦心して9割方埋めたところで中央下部で破綻した。離れた数字を迂回してつなぐところなどナンバーリンク的ひらめきを要求される。それでいて理詰めにコツコツ埋めていく緻密さが必須で、えいやっとやるとたいてい失敗する。これ1題に3日かかってそれでもできなかった。脱帽。大判になると格段におもしろくなるパズルってあるので、定番ばかりじゃなくそういうマイナーなのもぜひPGシリーズに採録してほしい。