カテゴリー「音楽」の記事

2020年11月30日 (月)

札響定期のいま

 ローカルなニュースだけど、札幌交響楽団(札響)の定期公演がこれまでの毎月金曜夜・土曜昼の2回から土曜夜・日曜昼に変更になるのだそうだ。金曜夜の入場者数の減少が理由で、2019年度の平均入場者は土曜1300人に対し、金曜950人とのこと。キタラ(札幌コンサートホール)のキャパが2000人だから、金曜夜は半分もはいっていなかったわけだ。

 ぼくは以前札響定期会員だったので、都合がつく限り毎月金曜夜の公演を聴いていた。記録を調べたら2013年シーズンを最後に退会したのだった。このブログにも以前書いたエントリがいくつもある(たとえばこれとかこれ)。やめたのにはちょっと事情があったのだが、それはともかく当時は結構客がはいっていた記憶がある。少なくとも半分以下なんてことはないな。ただ、年寄りが多いなとは感じていたから、年々高齢化が進んで平日夜は敬遠されるようになっているのかもしれない。

 札響のWebページをみると速報としてこのニュースが載っていて、土曜は17:00開演、日曜は13:00開演だそうだから、土曜は夜というより夕方というべきか。これなら19時半くらいには終わるからいいかもしれない。あと、年8回の定期(ぼくが行ってた頃は10回だった)のほかに、年4回平日夜に新・定期演奏会というのを今年からやっているらしい。こちらは会場がキタラじゃなくてヒタル(札幌文化芸術劇場)だ。アクセスを考えるとキタラよりずっと便利だし、年4回くらいなら都合をつけて行けそうだから、ぼくも退職前だったら断然こっちだな。
 来年度のプログラムを見てたら、なんと10月定期はハインツ・ホリガーの指揮(曲目未定)だと。オーボエ吹いてくれるんならぜひ行きたいけど。

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コロナの影響はここにも(札響Webページより)

 

2020年3月31日 (火)

YAMAHA A1

 25年以上にもわたって愛用してきたわが家のYAMAHA A1が今日旅立った。というのはオーバーで、実際は娘たちが家を離れてから10年以上はほとんど弾き手がいないまま、最近は調律もしていない。事情があって置いたままになっていたのを今回やっと手放すことに。査定してもらったら意外な高値にびっくり。ピアノという楽器の寿命の長さに感心してしまった。
 今後どなたの手に渡るのかわからないが、末永くご愛用ください。

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長い間お疲れさま

 

2020年1月19日 (日)

劣化

 先ごろ話題になっていたCD保護用のウレタンフォーム劣化問題。うちのCDも一部ボロボロになっていて、チェックして全部取り除いた。表面は惨憺たるありさまだが、幸い再生面には影響がなくて普通に再生できて一安心した。ポリウレタンといえば経年劣化でベタベタになって始末の悪いやつという印象があるが、こんなところにも伏兵がいたとは。いっそ分解してほしい容器とか袋に利用できないものなのだろうか。
 そういえば近年はCDで音楽を聴くことがほとんどなかった。最後に買ったのっていつだろうかというくらいだ。そもそもCDには寿命があって、特に初期の中心穴まで銀色のものは対策が施されていないので、早晩劣化して再生できなくなる恐れがあるのだそうだ。そうならないうちに音声ファイルとして取り込んでおけばいいのだろうが、一枚一枚それをやるのも面倒だ。それにCDの劣化より自分の劣化の方が早いのではという問題もある。
 トシをとると誰しも耳の聞こえが悪くなるので、ぼくも左耳の高音域が人間ドックの聴力検査で要注意のマークがつくようになった。特に日常生活で不自由を感じることはないが、ひょっとしてオーケストラの音楽を普通に聴いているつもりでも実は細部が聞こえていないのではという懸念がでてきた。7年前にこのブログを書いていたころは、札響の定期会員で毎月の定演を聴きに行っていたものだ。その時に感じたのは、会場を埋めている多くの会員が年寄りばかりだなということだった。当時は、年寄りは暇だからだろうなくらいの感慨しかなかったが、今のぼくより年長であろう多くの人々はちゃんと演奏が聞こえていたのだろうか、それとも実は聴いているつもりだけだったのだろうか、と考えさせられてしまう。
 目の方も加齢とともに老眼や白内障などの問題が生じてくるが、きちんと矯正すればよほどのことがない限り本が読めなくなったりすることはないだろう。だけど、耳は補聴器等で矯正したとして、若い頃のように幅広い音域に渡って不自然なく音楽が聴けるようになるとは思えない。耳がこれ以上劣化しないうちに好きな音楽を聴いておいた方がいい気がしてきた。

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劣化CD

 

2012年12月24日 (月)

本日のスープ

 今年のクリスマスプレゼントは加賀谷はつみ。遅ればせながらだけど、ついにCDデビューを果たした。11月21日に「本日のスープ」がリリース。歌って登れるシンガーソングハイカーというキャッチコピーが笑える。なんだよそれ。なんか最近山登りしているみたいで、最標高デビューライブを立山のみくりが池(標高2410m)でやるのだとか、って11月19日だからもう終わったんだな。注意書きに「室堂ターミナルから会場までは雪道の可能性が高く吹雪くことも予想されます。冬山登山の経験や知識がない方は無理をなさらずにご来場はお控えください」、ってそりゃすごい。さすがに全都道府県ストリートライブツアーをやった気力体力はダテではない。
 これまではiTunes Storeか着メロサイトでしか買えなかったので、CD発売は朗報だ。ただ欲をいえば昨年の北海道マラソンテーマソング、大好きな「君がいる」を同梱してほしかったけどね。あの名曲をiPod以外で聴けないのは不便で仕方ない。まあそのうちアルバムが出れば解消されるだろう。だけどこのCDのイラストはもう少しどうにかならなかったのかね(笑)。
 今日のランニング。13.2 km/95 min。今月の累計距離 120.7 km。

2012年12月14日 (金)

ブラームスの1番

 間違ってもブラ1などと略さないでほしい。この雄渾壮大な名曲に失礼極まりない。これを年末の慌ただしいひとときに聴けるというのは何という幸福だろうか。日本では年末といえば第九だけど、ブラームスの1番というのもそれにふさわしい気がする。第4楽章のあの有名な主題が弦楽合奏で流れ出したとき、不覚にも涙がこぼれそうになった。ああ今年がやっと終わるのだな。
 ぼくにとっては、この1年もまた昨年ほどではないにせよ厳しい1年だった。来たる年がどんな年になるか神ならぬ身の予想がつかないが、ただただ平安な1年でありますようにと祈るばかり...。

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2012年11月 9日 (金)

珠玉

 キタラに来たら雨、なんちゃって。冗談抜きでまた雨だ、まったく。今夜は「皇帝」とエルガーの第一交響曲というプロ。「祈り」のエントリに書いたように、壮麗かつ繊細なベートーベンの魅力がギュッと凝縮された「皇帝」はぼくの大好きコンチェルトのナンバーワン。いくら雨だとてこれを聞き逃すわけにはいかない。
 ソロを弾いたジョン・リルがとにかくすごかった。このところピアノソロというと女性か優男ばかりだったので、堂々たる体躯のおっさんが出てきたときにはあれれと思ったけど、なんて言ったらいいんだろう。見かけと全然違って(失礼)、音の一つ一つのころころ転がる宝石のように透明で美しいこと。誰しもが息を詰めて聴く第二楽章から終楽章へつながる部分が白眉。第二楽章の最後の音がため息とともにこぼれ落ちる珠玉のよう。こんなに美しい「皇帝」は聴いたことがない。いや多言無用。

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2012年10月12日 (金)

3個目の石

 なるほどそういえば相響の石がこんなところにもあったよ。先月は半袖で聴きに行ったのに、今日はもう長袖シャツに少し厚手のジャケット。あっという間に季節は秋を通り越して冬が近い。そんな今日のプログラムは、イタリアのハロルドとイタリアよりという南国地中海メニュー。ビオラはわりかし好きでベルリオーズのイタリアのハロルドは確かバシュメットのCDも持っているけれどほとんど聴いたことがない。リヒャルト・シュトラウスのイタリアよりは初めて聴いた。可もなく不可もなし、というか予想通りの感じだった。
 曲が曲なのでというわけではないが指揮者の広上さんを見ていたら、指揮のかたわらの譜めくりがやたら忙しそう。指揮者のは総譜だから総奏部分はしょっちゅうめくらなきゃならない。指揮棒はもってなかったけど、腕を振り、的確に指示を出して、その合い間に左手でどんどんめくってゆく。ほとんど譜面なんか見ているように見えないのによくめくり忘れないものだ。ああいうのこそ電子化して大型ディスプレイで演奏に合わせて自動的に進んでゆくようにしたらいいんじゃないか、などとくだらないことを考えた。

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2012年9月14日 (金)

相響

 残暑はまだまだ厳しいけれど日の短さがさすがに秋の訪れを告げている。3ヶ月ぶりにキタラに駆けつけたらもう薄暗い。
 ライトアップされていたのでついパチリ。いつも気になっていたこの大きな石。なんと安田侃の作品で「相響」という名前までついているのだそうだ。相響というからには響き合う相手があるはずで、それはキタラの中のエントランスホールにある。そういえばあれが連関していたのか。
 今宵はブラームスのバイオリン協奏曲とチャイコフスキーの5番というこってりプロ。何もいうことはありません(笑)。

 

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2012年6月22日 (金)

ボレロ

 タンタタタ・タンタタタ・タンタン・タンタタタ・タンタタタ・タタタタタタ・...のリズムに乗った繰り返しのメロディが耳を離れない。何度聴いてもすごい曲だと思う。こんな単純なモチーフとリズムをただただ反復するだけなのに、目の前の世界が色彩豊かに徐々に徐々に変わって行き、壮大な盛り上がりとともにめくるめく高揚の瞬間に幕切れとなる。音楽にはリズムもメロディも重要だ。だけどそれを生かすも殺すもまさにオーケストレーションにかかっているというのがよくわかる。魔術師ラベルとはよくもいったものだ。まさに天才の業というしかない。
 今夜はこの10分余りの小曲を聴くためだけにキタラまで出かけていったといっていい。そしてその価値は十二分にあった。すごい。つくづくすごい。いろいろな管楽器のソロが聴けるのも楽しい。ソプラノサックスなんて久々に聴いたな。昔クラリネット習っていたときの先生が時々吹いていた。N先生元気だろうか。そして何より最初から最後まで単調なリズムを刻み続けた小太鼓の奏者さん。演奏後は指揮者に指揮台まで引っ張りあげられていたけど、すばらしい技術と精神力だよな。ちょっとでもリズム狂わせたらすぐにわかっちゃう。しかも日本人の苦手な三拍子の三連符の連続ときてるし。お疲れさまでしたとしか言えない。

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2012年5月27日 (日)

名曲のたのしみ

 吉田秀和さんが亡くなった(正確には5月22日に亡くなっていた)そうだ。享年98歳。そりゃもう相当なお歳だとは思ってはいたけれど、しばらく前にドイツ人の奥様を亡くされたときに悲しみから筆を断たれていたのが、その後復活してまだまだ健筆を奮っておられたのに、突然の訃報に言葉もない。でも、天上には最愛の奥様もおられる、何よりモーツァルトもベートーベンもいる。ご本人はちっとも寂しくないに違いない。
 ぼくにとって吉田秀和というと、なんといってもNHK-FMの「名曲のたのしみ」。作曲家を1人ずつ取り上げてそのすべての作品を年代順に紹介していくというものすごいシリーズだ。もうずいぶん前になるけれどモーツァルトを延々とやっていたときは、今でこそ全曲全集が出ているとはいえ当時はマイナーな曲などは初めて聴くものばかりで、毎週カセットテープに録音しながら聞いていたものだ。もちろんこの番組の魅力は希有な作品が流されるというだけではなく、吉田さんの滋味あふれる語り口。これはもう誰にも真似ができないだろう。吉田秀和といえば音楽を含む芸術評論で有名だけれど、その自在な文筆は単なる評論を越えていた。演奏会の評にコンサートホールの座席の不具合があってそれで中座したという話を長々と綴って、それがちゃんと評論になっている、というのは有名な話だ。
 今日は別のネタを準備していたけれど、吉田秀和氏の訃報とあっては何をおいても書かずばなるまい。合掌。
 今日のランニング。20.3 km/138 min。今月の累計距離 245.7 km。

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