Kitacaエリア拡大
すでにニュースでも流れているが、JR北海道のニュースリリース(2022.9.14)によると、ICカードKitacaのエリアが2024年春から拡大され、函館エリアの6駅(函館、五稜郭、桔梗、大中山、七飯、新函館北斗)と旭川エリアの14駅(峰延、光珠内、美唄、茶志内、奈井江、豊沼、砂川、滝川、江部乙、妹背牛、深川、納内、近文、旭川)で利用できるようになる。
このうち函館エリアについては、これまでも新幹線で着いた乗客がSuicaが使えなくて不便だという声がずいぶんあったので、遅きに失した感が大きい。函館市内の市電やバスは一足早くICAS nimocaが導入されて共通ICカードが利用できるようになっているのだからなおさらだ。それに対して、旭川エリアと称する岩見沢以遠旭川までの全駅まで拡大というのはちょっとびっくりだ。これを旭川エリアとよぶのは誤解を招きそうで、旭川近郊でも宗谷本線・石北本線・富良野線各駅では使えないので、旭川市内で使えるようになるのは旭川駅と近文駅しかない。どうせなら旭川への通勤通学圏の各駅に拡大すればいいのにと思うが、そうはならなかった。旭川エリアというよりは、旭川を含め、深川、滝川、砂川、美唄各市の函館本線内完結の通勤通学客向けと札幌往復時の利便性確保ということなのだろう。特急料金を別途払えばそのまま特急に飛び乗れるというのは確かに便利だ。まあ用務客は割安のSきっぷを使うだろうけど、あれ、Sきっぷをそのうち廃止する布石というんじゃないだろうな。
すでに自動改札機が導入されている特急停車駅以外の駅には簡易型読み取り機が設置されることになるのだろう。この区間にはさすがに存廃が問題になっている1日の乗降客数が10人以下の駅はないが、それでも2014年時点で光珠内駅21人、茶志内駅16人などと利用者の少ない駅もある。やる以上はもれなく全部しないと意味ないのだろうがお金のかかることでJRも思い切ったものだ。というわけで、あの峰延駅でもめでたくICカードが使えるようになる。これまではうっかりSuicaで入場すると岩見沢より先には行きにくかったので、ぼくとしてはうれしい。まだ先の話だけど。