名誉教授
久々に元の職場の事務方からメールがきていた。何かと思ったら、情報企画課からの通知で、名誉教授の身分で取得している情基センターの学内ネットワークIDが2月末で廃止されることになったとのことだ。昨今のネットワークへの不正アクセスの増加等への対処として、大学にもサイバーセキュリティ対策の強化が要請されていることによるものだ。なるほど。それは理解できる。名誉教授といってもきちんとアカウントの管理ができる人ばかりではないかもしれないし、危なっかしいので整理したいと思っても無理からぬところだ。
だいたいが名誉教授というものは、ほんとに何の意味があるのかよくわからない身分だ。教授として5年以上在籍さえすれば誰でもが資格がある。もちろん顕著な教育・研究業績がある者とかいう審査項目があるのだが、他の部局は知らずぼくのいた部局では実際に申請して断られた話など聞いたことがない。定年退職した教員のほとんどが該当することになるから、どれだけの数がいるのやら。石を投げたら当たるくらいいそうだ。5年務めただけで名誉社員だの名誉会員だのにしてくれる組織などほかにあるのだろうか。そんな人たちにセキュリティリスクを負ってまで過剰のサービスをする必要はない。
ぼくもアカウントはもっているが実際に使ったことは皆無だし、廃止されても実害はない。それとは別に図書館のリモートアクセスサービスは便利に利用させてもらっているが、こちらは情基センターのIDとは別なので、そちらは従前通りということで安心だ。名誉教授の恩恵というのはぼくにとっては図書館のインフラを在職時同様に使わせてもらえることに尽きる。そういえば写真入りの身分証というのをもらったけど、何に使うんだろう。